乃南アサさんの「家裁調査官・庵原かのん」を読みました
家裁調査官を主人公に少年事件の実際を描いた短編集です
派手な演出を一切なしにした「ガチ」な内容でした
1つ1つの事件にあまり踏み込むと暗くなりすぎてしまう題材ですので、短編スタイルにしたのもちょうどいいバランスです
取材の過程で高頻度で上がってきたのだろうなというテーマが丁寧に拾われています
ただ、舞台が福岡家裁小倉支部なのに(作中では北九州支部となっていますが)、調査官が「川筋者」という言葉を知らなかったのには違和感を感じます
地元の隠語などそっち系の言葉は、転勤して着任したら速やかに習得するのではないでしょうか?
少年との信頼関係構築にも影響するでしょう
そもそも「川筋者」は普通に全国区で有名な言葉ですしね
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