椎名うみさんの「青野くんに触りたいから死にたい」を既刊第10巻まで読みました
高校2年生の刈谷優里は、自己肯定力が弱く引っ込み思案な女の子でしたが、ある日隣のクラスの青野龍平に電撃的に恋をします
いきなりの告白にOKが出て交際が始まりましたが、なんとその2週間後に青野くんが急死
生きていてもしょうがないと思い込んだ優里さんでしたが、そこに青野くんの幽霊が登場
直接触ることはできないのですが、青野くんが重なった物体を抱きしめることにより、感じを出すことはできます
電柱を抱きしめる優里さんの姿をみて、本作はこのままナンセンスラブコメディになるのかと思いきや、物語はどんどんホラーの方向に進んでいきます
青野くんの「人格」が変わって「黒青野」になるシーンは不気味ですし、次第に町全体にヤバげな霊的現象が立ちこめるようになっていきます
10巻は昨日出版されたのですが、それに先立ち作者が「今回でこの作品から離れてしまう読者がいるかもしれない」とツイートしていたので、優里さんか青野くんのいずれかがひどい目に遭って退場する流れなのかと身構えていましたが、そうではありませんでした
ただ、青野くんと母親の関係をえぐる展開は、確かに苦手に感じる方はいるかもしれません
現在の「受肉編」が最終章とのことですから、いよいよラストに向かっているのでしょう
果たしてどのような結末が待っているのか
早くも続きが楽しみです
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