東京都美術館で1月26日にスタートしたエゴン・シーレ展に行ってきました
レオポルト美術館に所蔵されている作品を中心とした作品展ですが、その美術館には2016年に行ったことがあります
このたび初めて知ったのですが、2001年に開館した比較的新しい美術館なのですね
2016年のときはクリムトが目当てだったのですが、ここはむしろエゴン・シーレのコレクションがもっとも充実している美術館なのだそうです
今回のエゴン・シーレ展では、ベルヴェデーレにある「死と乙女」はきていないものの、50点という十分な量のコレクションを楽しむことができました
個人的に一番気に入ったのは、エゴン・シーレが1915年に結婚したばかりの時期に描いた優しいタッチの妻の絵です
クリムトの絵も8点きていましたが、さすがに今回は脇役でした
そういえば、この間読んだ「大正謎百景」では、島村抱月がスペイン風邪で死亡するというエピソードが使われていました
エゴン・シーレも、1918年に妊娠中の妻をスペイン風邪で亡くし、そのわずか3日後に自分が死亡するという状況だったのですね
28歳でもそんなに簡単に亡くなってしまうとは、どれだけ悪性のインフルエンザだったのでしょうか