雫井脩介さんの「クロコダイル・ティアーズ」を読みました
クロコダイル・ティアーズとは、英語で嘘泣きのことなんですね
舞台は鎌倉の老舗陶磁器店
現在の店主貞彦の息子である康平は、店の跡継ぎとしては順調に成長していたものの、その妻である想代子にDVをしている雰囲気が
DV野郎は殺害されても読者に爽快感しか与えない存在ですから、その後の展開を楽しみにしていたところ、サクッと想代子が昔交際していた男性に刺殺されます
その後も、貞彦の周りでは不審な出来事が立て続けに起こります
果たして想代子は希代の毒婦なのか?
「まあ、こういう締め方になりますよね」というラストはともかく、そこに至るまでの空気の不穏さがとても楽しめました