なぜ見知らぬ回収業者に連絡をしてはいけないのか | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

消費者金融などは、すでに消滅時効が完成して請求できなくなった債権をただ同然で別の回収業者に譲り渡すことがあります

消滅時効が完成していても、債務者がそれを知らずに1円でも弁済してしまうと、せっかく完成した時効はリセットされて、たくさんたまった利息と一緒に改めて返済しなくてはいけなくなります

そこが回収業者の狙い目です

訴訟をちらつかせつつ「まずは連絡してください」と記載した請求書を送りつけて、連絡してきた真面目な方を言葉巧みに誘導してわずかな返済に持っていきます

1円でも払わせれば、後はただ同然で仕入れたジャンクな債権で大儲けです

債務者の方は、以前自分が借りたところと別の業者から請求書が届いたら、そこに連絡する前に、まずは弁護士に確認してください

また、口車にのって弁済をしてしまったという方も、まだ間に合う可能性もありますから、すぐに弁護士に連絡してください