井上真偽さんの「ベーシックインカム」を読みました
近未来を舞台にしたSFミステリの短編集です
以前初出で読んだ「目に見えない愛情」(2018-04-30)が悪くなかったので期待していたのですが、冒頭の作品があまりにミエミエすぎてビックリ
何がやりたいのかよくわからないという印象は2つ目以降も続き、最後の書き下ろし作品も厳しい
ストーリー自体も盛り上がりそうで盛り上がらないし、主人公がラスト前の4編の各作品と同じテーマで短編を書いてきたという設定には、意味が感じられない
まさかそこに連作短編としてのまとめ感を委ねた???
井上さんの良さが出ないまま終わった感じで残念でした
これが自分にかけられた「すばる」の呪いなのか(2019-10-24)
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