野田サトルさんの「ゴールデンカムイ」第19巻を読みました
以下重要な核心部分をネタバレしているので、未読の方はご注意を
ロシアの監獄から救出したソフィアから昔のアチャのことを聞いたアシリパさんは、ついに暗号を解くカギになる重要なことを思い出します
今はアシリパさんしか知らないアチャのアイヌ名がそれです
彼女の様子からそれに気づいたのは尾形ただ1人
尾形は抜け駆けしてこっそり秘密を聞き出そうとしますが、アシリパさんと杉元の絆の深さがそれを許しません
そうこうしているうちに、杉元たちがとうとうすぐそばまで追いついてきました
流氷が割れてキロランケたちとはぐれた白石が、他の誰よりも先に杉元と再会するシーンは意外なほど感動
そして、スコープ越しに杉元の生存を確認した尾形が改めて狙撃をしようと銃を構えますが、吹雪が視界を遮ります
両者の決着も、アシリパさんの不殺の誓いをうまく絡めた見事なデキでした
また、ここにきてダメなボンボンであった鯉戸少尉の活躍が際立っただけでなく、谷垣や月島のキャラクターを活かしきった描写がしっかりと展開されており、ゴールデンカムイの世界に改めて引き込まれました
月島軍曹は樺太編が始まった最初は地味な存在でしたが、今ではなくてはならないキャラクターに育ちましたね
全世界が待っていた杉元とアシリパさんの再会についても、簡単には感動させずに笑わせにかかってくるところがさすが(第184話扉絵の「イヌで来た」にも笑いましたが)
他方で、流氷が割れて一行と離れてしまったソフィアはなにやら不穏な様子をみせていますが、いったい何を企んでいるのか、さらには土方たちの動きはどうなっているのか、早くも続きが楽しみでなりません
やはりこのマンガは最高ですね
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