今村昌弘/魔眼の匣の殺人 | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

今村昌弘さんの「魔眼の匣の殺人」を読みました

デビュー作ながらあらゆる賞を総なめにした前作(2017-12-15)の後だけに大注目の作品でしたが、一発屋で終わらないクオリティは十分にありました

シリーズものにしたのも良かったのかもしれませんね

本作もクローズドサークルもので、完璧な未来予知能力者が「2日以内に男女2人ずつ4人が死ぬ」と予言した状況が描かれます

このブログで何度か触れているように、古畑任三郎シリーズにおける沢口靖子さんのエピソードはフィクションの極みといえますが、それに似たテイストを持った作品といえるでしょう

とにかくフェアで素直な語り口のため、かなりの部分は読んでいてすぐにわかってしまうのですが、それでもラストの大技には気持ちよく騙されました(この点もヒントはしっかり示されています)

早くも次作が楽しみです

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