花沢健吾さんの新作「たかが黄昏」第1巻を読みました
17年前に最後の男性が死に、現在は女性だけになっている日本が舞台です
どこかの国と戦闘状態のようで、徴兵制が採られており、食料も配給制になっています
ジョージ・オーウェルの「1984年」のように言葉についても厳しく制限されており、特に男を意味する言葉が禁止されているという設定です
銭湯も以前のままだけれども、かつて男湯だった方の湯舟にも女性が入っており、あまり事情を知らない小さな子どもが「なぜお風呂が二つに分かれているんだろう」と疑問を口にシーンがうまいですね
他方で、野生のイノシシなどを駆除してくれる猟友会のメンバーは男のような見た目をしていますし、ラストには若い「男」を名乗る人物が登場して、一度も男をみたことがない17歳の主人公と出会います
前作「アイアムアヒーロー」のようになかなか魅力的な序盤です
男のいない世界という設定は他のマンガにもありますから、どれだけ違いをみせられるのか、今後に注目です
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