青崎有吾さんの短編集「早朝始発の殺風景」を読みました
小説すばるに掲載されていた短編に書き下ろしのエピローグを加えた短編集です
「早朝始発の殺風景」(2018-08-06)、「捨て猫と兄妹喧嘩」(2018-04-27)、「三月四日、午後二時半の密室」(2018-08-06)は既読でしたが、どれもけっこう良かったので事前の期待は高かったです
読んでみると事前の期待どおりのデキでした
「メロンソーダ・ファクトリー」は、放課後のファミリーレストランで3人の女子高生が文化祭のクラスTシャツのデザインを決める話
ミステリーではたまに登場するテーマが非常に巧くはまっていました
「夢の国には観覧車がない」は、観覧車に男子高校生の先輩と後輩が乗る話
なぜ後輩は先輩を観覧車に乗せようとしたのか?
青春な動機がいいですね
ただ、エピローグは少々肩すかし
元々連作短編ではないのに無理矢理絡めても効果は感じられませんでした
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