山口雅也さんの「落語魅捨理全集 坊主の愉しみ」を読みました
落語に全然詳しくないような自分でもあらすじを知っているような著名な古典落語を元ネタにした短編集です
ただ、元ネタからの距離が近すぎるというか、あまりひねりがないし、ミステリを期待すると残念なことになります
個人的には、第1話の途中から話の筋がすべてみえてしまった時点でちょっと興が冷めてしまいました
ミステリを読むからには、やはり気持ちよくだまされたいのです
たぶん、古典落語を全く知らない方にそれを紹介するような狙いで書かれた作品なんでしょうね