ケヴィン・ウィルソンの「地球の中心までトンネルを掘る」(Tunneling to the Center of the Earth )を読みました
11編からなる短編集で、アメリカでは2009年に、日本では2015年に出版されています
ほとんどの作品は人と人のコミュニケーションの難しさをテーマにしているのですが、最後は希望の光があたって終わりになることも多く、巧みなユーモアにあふれているため、暗くなることのない上質な雰囲気に包まれています
独創的な舞台装置を設定することも非常に上手で、この方の短編をもっともっと読みたくなる素晴らしい作品集でした
ネットで検索したら、本作に続いてアメリカで出版された「ファミリー・ファング」という作品が映画化されており、日本の劇場では公開されなかったものの今度WOWOWでみられるようです
本作以外に翻訳された小説はないようなので、その映画を楽しみにしたいと思います
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