438ページの長編ですが、リーダビリティが圧倒的で、国立から霞ヶ関へ行き、霞ヶ関から立川へ行く電車内だけで、最初から最後まで読み通せました
内容的にも抜群でした
父の母に対するDVが忘れられない記憶となっている直美は、結婚した親友の加奈子が夫からひどいDVを受けていることを知り、離婚を勧めます
しかし、心底怯えてしまっている加奈子は、そんなことをしたら何をされるかわからないと言って、行動に出ようとしません
そこで、仕事を通じてちょっとしたきっかけがあった直美は、二人で協力して彼を排除しようと持ちかけます
排除というのは、もちろん殺害するってことです
彼が失踪したように見せかけるトリックはなかなか面白いものでしたが、現実には様々な障害があり、そう簡単にうまくはいきません
ラストに向かってのクライマックスは、かなりの盛り上がりを見せてくれます
終わらせ方も本当に絶妙で、大満足の作品でした
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