平野啓一郎/透明な迷宮 | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

平野啓一郎さんの「透明な迷宮」を読みました

「新潮」2月号に掲載されている短編です

ハンガリーに出張した主人公の男性が、ほんの少しあまった時間で、たまたま知り合った「ミサ」という女性といっしょに「忘れてしまいたいけれど忘れられないような」特殊な体験をします

ここの描写はなかなかスリリングで、一気に小説に引き込まれました

「ミサ」といっしょに日本に帰る約束をしたにもかかわらず、ただ一人日本に帰ることになった主人公は、その後日本で再び「ミサ」に会い・・・

本作ではある小説的手法が用いられています

それは十分に効果をもっていますし、ラストも巧くはまっていました

ただ、そうじゃないパターンで進んだバージョンも読んでみたかった気がします