中村文則さんの新作長編「去年の冬、きみと別れて」を読みました
かなり期待していたのですが、残念な結果となりました
ミステリのテクニックを使用して描いた作品なのですが、それを使いこなせていない感じで、コメディアンがギャグをいちいち詳細に説明しているような居心地の悪さを覚えました
平成の「地獄変」を狙った目論見自体は優れたものでしたが、長編だと「狂気」を持て余しているようにもみえました(短編だといいのですけれど 2012-12-21)
内容的にも形式的にも中途半端さが目立つ作品でしたね
去年の冬、きみと別れ Amazon |