囲碁・将棋における「女流」の概念について、いったん整理しておきましょう
囲碁における「女流」は、いわゆる大小関係に立ちます
囲碁では、原則としてプロへの道は男女を問わず一本であり、女性も男性と同じ土俵で競いあいながらプロを目指すことになりますが、例外として男性の参加しない「女流枠試験」でのプロ入りも認められます
また、プロ入りの経緯にかかわらず、プロ入り後は男女問わず同じ土俵で勝負を繰り広げることが原則なのですが、例外として女性だけの大会も存在します
これに対して、将棋における「女流」は大小関係ではなく、はなから全く別の土俵が設定されています
すなわち、「プロ」入りの条件自体が全くの別枠であって、その後も別世界を形成することになるのです
将棋の世界で、いわゆる「正式のプロ」になるには、奨励会で4段になることが必要なのですが、女性でその条件を満たした方はいまだいらっしゃいません(ちなみに囲碁では、「正式のプロ」は初段と認定され、プロ入りのことは「入段」と表現されます)
最近、女流将棋界を席巻されている「出雲の稲妻」こと里見さんの奨励会入りが話題に上っておりますが、上記の前提を踏まえたうえでご理解いただければ、正確だということになりますね!