いじめの問題です
その中で、主人公は「回心」ともいえるような体験をします
これまであかりさん達の一家と出会ったこと、高校の先生と出会ったこと、島田八段と出会ったことなどを通じて、主人公の固く閉ざされた心は「かち割られた」ものだと考えていたのですが、いまだ十分ではなかったということなのですね
確かに、家にも学校にもどこにも居場所がなかった主人公の「指して、指して、指して、指して、指して、指して・・・」に照らしてみれば、そう簡単に解消されるようなものではなかったのでしょう
主人公の心の奥底に根深く潜む「諦念」や「自己否定感」は果たして払拭されたのでしょうか?