GWやお盆のように世間が長期休暇のときは、週刊誌も連休開始前に合併号になるので、一週スキップになります
昨年のお盆は、この空白の週に「3月のライオン第3巻」を読んだわけですが(2009-08-15)、今年は前から気になっていた東村アキコさん(2009-07-10・2010-03-04・2010-05-30・2010-08-05など参照)の「海月姫」を第5巻まで一気にまとめ読みしました!
クラゲおたくの内向的な女の子が主人公で、舞台はおたく女子ばかりが集まった男子禁制の古い賃貸住宅になります
人生に退屈していた美少年(政治家の息子だが、絶対に政治家にならずに済むようにするため女装をしており、そのために上記住宅にも自由に出入りできるという設定)が主人公にちょっかいを出すうちに、しだいに様々な変化が起きていくって話です
非モテ男子を主人公にした小説等には、その内面を掘り下げやすいためか、結構面白いものがあります(2008-05-05・2010-05-28など参照)
非モテ女子を主人公にした小説等には、これまで接したことがなかったように思いますが(「げんしけん」が頭をよぎりましたが、主人公とはいえないうえ、そもそも男性による著作物なので視点が違う気がします)、本作における主人公についても、内面の掘り下げは効いております
もちろん、東村さんらしい濃いキャラのオンパレードによる爆笑場面も多数あり(運転手の花森さんはあまりにも面白すぎる!漫画的表現の1つの極み!)、高い期待を余裕で上回る大満足の作品でした