Googleマップのクチコミは参考になることもあるのですが、匿名でも記入できることから、あることないことめちゃくちゃ書かれていることもあります
飲食店もそうですが、病院などでは一度も来院していないと思われる人がボソクソ書いていたりすることも珍しくないとか
そんな中で、あるITに強い弁護士さんが民事訴訟を提起したところ、東京高等裁判所から「Googleマップの口コミは、一般的に、投稿した個人の主観的な事実の認識、評価を示すものと理解されており、閲覧者において、直ちに投稿された事実や評価を信用するというものではない」という東スポの抗弁みたいな判断を示されたそうです
その弁護士さんが面白いのは、そこで引き下がらずに「ふーん、じゃあこれもいいよね」と裁判官マップというサイトを立ち上げてしまったことです
全国の裁判官に対して、誰でも何でも匿名で書き込めるようにしたところ、予期されるとおり匿名でボソクソ書いてくる人がたくさん現れました
ただ、法曹界の人間としては、これは裁判官にとっては全くノーダメだろうなと感じます
裁判官にとってダメージがあるとすれば、特定の事件についての判断を具体的に多くの人間から批判されることでしょうが、裁判官マップの書き込みはあまりにも抽象的かつ感情的で、的外れな内容も極めて多いことから、まともな法曹からみれば、何の意味もなさないものだからです
しかし、この裁判官マップは、別の方面で意外な影響をもたらしました
ツイッターで、いわゆる医クラと呼ばれる医師たちから、ざまあみろ、これで裁判官も俺たちの気持ちがわかっただろ、弁護士たちも今後は医療訴訟なんて起こすんじゃないぞ!というようなポストが相次いだのです
上記のとおり、裁判官マップは裁判官にとって全くのノーダメなので、そこからして的外れなのですが、医クラのポストには司法という制度、民事と刑事の違い、現在における医療訴訟の高度化などについての解像度の低さが目立ちました
自分の専門外のことについてはやむを得ないことですが、あまりに的外れだったり、品位を欠くようなポストには医師たちからも苦言が呈されたりしていましたし、弁護士たちからも粘り強く説明がなされたりしており、これに一定程度理解を示していただける医師の方もいたようなので、あたかも「医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム」(判例タイムズ)の草の根版みたいになっていました
やはり自分の専門外のことについては謙虚でありたいですね
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