こんにちはニコニコ

うつのみや歯科です星

 

 

本日は食形態についてお話しします。 

 

 

 

食形態とは食べ物の形態や性状のことを指します。筋力の低下などの原因により噛むことや飲み込むことが難しくなってしまった時、食物をより食べやすい形態に変えることがあります。

食形態を変えることは食べやすくなることで食べる楽しみを持ち続けられるというだけではなく、それによって誤嚥性肺炎を防ぐという目的もあります!!

 

食形態には通常食、軟採食、刻み食、ミキサー食、ソフト食などがあり、食べる能力に合わせて選択します。難しそうに感じられるかも知れませんが、調理法にはインターネットで紹介されているものもあり、あらかじめ調整され市販されているものもあります。

 

写真は食形態の一例です。

ソフト食 ペースト状にしたものを元の料理の見た目に戻したものです。見栄えが良いので食欲がわきやすく、また箸で食べられる程度の軟らかさで、飲み込みやすいのが特徴ですブルー音符

 

 

刻み食 具材を細かく刻んだ料理を指します。具材1つ1つが小さいため噛みやすく、飲み込みやすいのが特徴ですキラキラ

 

 

しかし、軟らかく調理する過程で水を加える必要が生まれる為、同じ量を食べたとしても得られる栄養が少なくなるという欠点があります。栄養が足りなくなるとその分免疫力は低下するため、他で補う必要が生じます。アセアセ

 

そのため、食形態を変える時は、食べるのが難しそう(食事時によくむせる、食べるのに時間がかかるようになった、飲み込んだ後の声に違和感があるなど)だからという理由だけでなく、専門家の意見を取り入れることが大切ですウインク

また、噛む力、飲み込む力は訓練や治療によって改善する可能性があります。食べ物が食べにくくなってきたと感じたら、一度医師や歯科医師に相談してみて下さい!

 

 

歯科医師 宮城クローバー

 

 

参考文献

摂食障害ポケットマニュアル 聖隷嚥下チーム著 医歯薬出版株式会社

地域医療の向上・発展に向けた 管理栄養士の役割 (dietitian.or.jp)