組織を考える! | 港区の社会保険労務士 内海正人の成功人材活用術!!

組織を考える!

ビジネスを一人で立ち上げることはできます

 

しかし、自分ひとりでビジネスを発展させるには限界があります。そこで協力者を募って会社は発展していくのです。このことを考えても、最初に「人ありき」なのです。

 

このことをもう少し詳しく見ていきましょう。ビジネスのアイデアなどは、強力なアイデアマンが入ればでてくるでしょう。しかし、それを発展させるためには1人では限界があります。アイデアや想いだけでは「利益」を上げることは難しいです。

 

そして現実的な商品にするにはどうしたらいいのか?商品をどうやって作るのか?資金はどうやって用意するのか?など色々なことを一度に考え、行動しなければいけなくなります。
 

そこで協力者と力を合わせ、ビジネスを展開していくのですが、ここで役割分担を行います。役割を分け、担当する業務に専門性を持たせるのです。そして、専門的なことに担当のエネルギーを注力させるのです。このような体系をとれば、専門性も高まるし、仕事そのものもやりやすくなるのです。大企業でも中小企業でも、2人の組織でも1万人の組織でもこの基本は変わりません。
 

社長、役員、社員とそれぞれが「持ち場」で力を発揮すれば人間1人の力以上のパフォーマンスになるはずです。つまり、1足す1が5にでも10にでもなっていくのです。この相乗効果は個々の力のブラッシュアップ以上に相互補完の影響が強いので、結束した場合は社員一人ひとりが想像する以上の力を発揮するのです。

 

私も勤めているときに結束した力の効果を体験しました。それは、1か月弱で多くの会社の資産価値を計算し、負の資産と比較してその価値を数値化し、全体の金額を計算するというやや複雑で、量的にもかなりの時間がかかるプロジェクトでした。この時に私がリーダーとしてメンバーをまとめたのですが、その時に、プロジェクトの目的、1週間ごとの経過目標などを伝え、さらに、このプロジェクトの厳しさ、利益などを正直に話し、「困難で難しい案件ですが、力を合わせて頑張ってほしい」と話しました。すると、メンバーがそれぞれの考えを持ち合ってくれ、スタート時に「どのように案件を評価していくか。何が効率的なのか。」を自主的に動き出してくれたのです。私は「プロジェクトの意味を先に伝えていて、自ら動き出してくれた」と大変うれしかった記憶があります。そして、時間的にとてもタイトな案件でしたが、期日に2日前にできたのです。そして、メンバーからも「とても良い経験ができた」と口を揃えて話してくれました。その後、メンバーはいろいろな場面で活躍してくれたのです。

 

 

プロジェクトメンバーなどで、この体験をすると、素直に感動するものです。さらに、自らの成長も実感できますし、今後の励みにもなっていくでしょう。これを多くの社員に体験してもらうと、「辞める」という選択肢は小さくなっていくでしょう。まして、プロジェクトなどの経験を通して、メンバーの力量や考え方がより鮮明に見えてきます。なぜならば、普段とは違う業務環境なので、ルーティンとは違う「考えること」が多いからなのです。

 

この人とのつながりを仕事の中で落とし込むことができる会社は「デキル社員が育つ会社」でもあるのです。