11月も後わずかになりましたが、宇津見石材店のブログ11月号を書きたいと思います。
11月はお墓建てを2件・墓所のリフォームや墓石のお片付けをしておりました。
その中の工事から墓石建てで愛媛県産:大島石特級(山西)を使用した工事を紹介します。
今年の6月27日に愛媛県産:大島石特級(山西)が入荷して墓石作りがスタートしました。
津山型1尺角布団蓮華地上・津山型8寸角一石五輪塔三重台を作ります。外柵工事も入る工事でした。
2017年6月27日
愛媛県産:大島石特級(山西)原石到着
墓石作り体験で弊社の工場へお越しいただき、機械のスイッチを入れてもらったりして一緒に墓石作りを進めていきました。
研磨直後に石を触ってもらい、石の熱を感じてもらいました。
墓石作りの体験の記念撮影
細かな加工は職人の手加工
巻石の基礎工事は
(ワイヤーメッシュコンクリート基礎)
弊社の伝統の文字彫りです。
他社ではなかなかここまで深く浮彫ができないと思います。
棹石の文字彫りもかなり深く彫ります。
ただ深いだけではなく、字の勢いを考えながら深く彫るところや浅く彫るところを分けて字に奥行きがでるようにしております。
巻石工事
巻石の合端には耐震ボンド・耐震テープを使用
巻石の角にはL型ステンレス金具を使用して固定
墓石基礎工事のため型枠を設置して、D-10異形棒鋼を結束線で結束
墓石基礎工事 鉄筋コンクリート基礎(D-10異形棒鋼使用)。
弊社では墓石の基礎工事〈コンクリートの基礎工事)は土木施工管理技士の元に工事を行っているため、頑丈な基礎ができます。
コンクリート厚約120mm
コンクリート打設完了後
コンクリート打設完了後はシートを掛けて養生をする。
墓石の据付
地上納骨型墓石を組立
柱にはホゾが付いており、天板にはホゾ穴があります。
耐震対策にもなっております。
石張り風景
2017年11月20日完成。
物置石には岡山県産:万成石を使用しております。
代々墓は地上納骨型になっており、お骨が水に浸かる心配がありません。
観音扉式となっております。
6月の終わりから11月の下旬までの長い期間でしたが、あっという間に加工・施工期間が過ぎていきました。
大工事でしたが、職人一人ひとりが責任を持って丁寧に真心こめて素晴らしい仕事をしてくれました。
今年も沢山の墓石工事を手掛けさせていただきどれも素晴らしい墓石工事でしたが今回も弊社で自慢の仕事がまた一つ増えたなと思っております。
施主様をはじめご家族の皆様にはこのような素晴らしい墓石工事を依頼していただけたことにとても感謝をしております。
国産材の大島石の特級も使用し石にもこだわった立派なお墓や墓所になりました。
全国でも自社加工ができる石材店はかなり少なくなり、岡山の県北でも自社加工をしていない墓石の小売店さんがほとんどです。
しかし弊社では『国産材は自社で加工・自分たちの目で見て安心できる石を使って加工する』を社訓に伝統の墓石作りをしております。
国産材を中国で加工して、薬品を使用して色を調整したり、艶を出した墓石を国産材の墓石ですと販売している小売店さんが沢山あります(岡山県北でもかなりの墓石の小売店がしています)。
国産材を中国で加工すれば安く墓石ができます。自社加工ができない・工場を持ってない石材店・小売店は将来の事を考えて墓石づくりが残念ながらできていないと思います。
8種類の砥石で弊社でも墓石を磨いていますが、中国では3~4個の砥石で磨き終わっています。墓石は長い年月外にあります。どうなるかはわかると思います。
正直、そのような墓石の小売店・販売側からは『国産材を中国で加工します。加工しています』などはまず言ってないと思います。
もし、国産材の墓石を検討されている方がいらっしゃいましたら、まずはどこで加工しているか聞いてみてください。または、工場を見せてもらいましょう。
弊社ではまず展示場も見てもらいますが、実際に墓石を加工している工場なども見てもらいます。
最後になりましたが、今年もあと1か月となりましたが、丁寧な仕事・真心こめた墓石作りを目指します。
樹相