NO.39
【子どもにかける言葉】
ある日、保育者が悲しそうに~
「3歳児さんの何人かでお砂でおままごとをしていました。
『おいしいケーキができましたよ~』『お誕生日のケーキだから
ろうそくたてよう!』とやっていると、後からやってきた一人の子が
『それ砂だよ!食べられないんだよ!』『ろうそくなんてないじゃん!
それ木だよ!!』と何度も言い、最終的にはみんなが作ったケーキを
『食べられないんだから!!』と怒って、壊してしまいました。
ごっこ遊びにならず、悲しくなりました。」と話してくれました。
子どもは、自分をとりまく環境の中から感じ、言葉を覚え、人とのやり
取りも学んでいきます。近くにいる兄弟、両親、祖父母などなどの
影響を強く受けて育って、学んでいきます。
大人たちは、どのような言葉を子どもに掛けていったら、より子供の心
や行動を良い方向に向かわせることができるでしょうか。
子どもが遊んでいる時に、どんな言葉がけをしたらよいでしょうか?
子供たちは、絵をよく描いています。
その時に、どんな声かけをしますか?
お船の絵を描いている子がいたら、
①指示的、「もっと、こうしたらああしたら・・・」
②褒める、「わあ、この船、上手ね」*子供はにこにこ
③共感的、「かっこいい船だね。ねえ、この船どっちに進むの?」
*子供は、船に帆を描き、船長さんを船の先頭に書いて、「こっちに進むんだと」と自信満々に答える。
③のような子どもの意欲が引き出され、行動につながるような
言葉がけができる事が保育者にとって求められています。
お母さんやお父さんたちにも気づいて頂けるとありがたいです。
上記のような、まだまだ、ごっこ遊びになれていない子も保育者の
関わり方や周りの子どもたちの影響を受けて、
“子どもの遊びの世界”を楽しめるようになってくれるよう期待して
います。
お問い合わせは美しの森幼稚園まで