フランソワーズ・アルディの追悼特集を始めたばかりなのに、今度はフランスの映画女優アヌーク・エーメ(92歳)の訃報が飛び込んできました。

 

 

 

 急遽、追悼の記事を書きたいと思います。

 

 昨夜、Facebookを開いたら、クロード・ルルーシュ監督(86歳)自身がその訃報を伝えていました。

 

 Anouk, ma Nounouk, nous a quittés ce matin. Elle est partie rejoindre Jean-Louis, Pierre, Francis et les autres. 

 Elle a été ma compagne de route, mon amie de toujours. Elle m’a donné toutes mes chances et m’a dit oui quand, jeune cinéaste,  les autres m’ont dit non. Grâce à elle et uniquement à elle, j’ai tutoyé la lumière. Sa silhouette et sa grâce resteront à jamais 

 gravées sur une plage de Normandie. 

 Après avoir fait rêver la terre entière, maintenant, elle va faire rêver les anges.

 

 御多分に洩れず、私が最初に彼女に出会ったのは映画『男と女』(早稲田松竹のリバイバル上映/1979年/浪人時代の冬)でした。

 

 

 以来、フェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活』(1960年)、『8 1/2』(1963年)、ジャック・ドゥミ監督の『ローラ』(1961年)、そしてクロード・ルルーシュ監督の『男と女Ⅱ』(1986年)、『男と女〜人生最良の日々』(2019年)等、私の観た映画の本数は少ないけれど、とてもとても存在感のある女優さんでした。

 

 特に『男と女〜人生最良の日々』で共演したジャン・ルイ=トランティニャン(2022年、91歳で他界)とのやり取りは実に自然で、彼女の髪を掻き上げる仕草は、とても80代後半の女性とは思えないほどにチャーミングでした。

 

 久しぶりに『男と女』の3本立を見直して、アヌーク・エーメを偲びたいと思います。

 

 

 最後のこの主題歌を歌うカロジェロニコル・クロワジールのデュエット映像をご覧いただきましょう。音楽はもちろん、フランシス・レイ❣️

 

 

 

 

 

 

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