最近、ティノ・ロッシの歌う「愛をもう一度(Laisse Moi Le Temps)」を見つけたので、改めて記事にしてみることとしました(三回目くらいでしょうか?)。

 

 この歌のアレンジャーはPaul Piotとクレジットされていますが、ベースとなっているのはフランク・シナトラ“Let Me Try Again”ドン・コスタのアレンジですね。

 

 シナトラがD.コスタを紹介するアナウンスが入るとっても素敵なLive録音をお聴きいただきましょう。英詞はポール・アンカです。

*このCD注文中なのですがなかなか入荷しません...。

 

 さてこの曲を作曲したのはカラベリ(Caravelli)なのですが、1973年にチリで開催された

国際音楽祭で、ロミュアルド(Romuald)が歌って2位に入賞しました。

 

 面白いのは、ロミュアルドの歌詞とティノ・ロッシの歌詞が異なることで、T.ロッシの歌詞はF.シナトラの歌詞の仏語訳(Let Me Try Again〜♪は英語!)となっています。

 

 またカラベリ自身の録音もドン・コスタのアレンジをベースにしています。

 

 

 

 チリの音楽祭にゲスト出演した時(1982年)の映像をご覧ください。

 

 私が初めて行ったカラべりの来日公演(1976年)では、ギタリストの男性が英語で高らかに歌い上げていました。

 

 この曲はその後、アメリカのピーボ・ブライソン(ディズニーの『美女と野獣』『アラジン』の主題歌を歌っています)が再度この曲でチリの国際音楽祭に参加して、見事優勝しています(2001年)。

 

 日本では加山雄三さんがこの曲が大好きで、コンサートでも度々歌われていますが、日本のテレビ番組でカラベリと共演するまで、この曲の作曲者がカラベリとは知らなかったとのことです。

 

 最後は「愛をもう一度」のオンパレード!