映画『旅情』(1955年🇺🇸・🇬🇧)のテーマ音楽である「ヴェニスの夏の日(Summertime In Venice)」は、とても美しい映画音楽です(音楽:アレッサンドロ・チコニーニ)。
我が家には、レコードの時代から、マントヴァーニ楽団、フランク・チャックスフィールド楽団の演奏ものがありました。
しかしながら映画そのものを観たことがなかったので、数年前にDVDを購入しましたが、棚の中でビニールを被ったまま眠っていました...。
先日、『ドクトル・ジバゴ』の記事を書いている時に、監督のデヴィッド・リーンが『旅情』のメガホンもとっていることを思い出し、意を決して映画本編を観ることとしました。
主演はキャサリン・ヘップバーン(撮影当時40代後半)、そしてロッサノ・ブラッツィ(撮影当時30代後半)。
《物語》(wikiより抜粋)
アメリカで秘書をしている独身の38歳のジェーン・ハドソン(キャサリン・ヘプバーン)は長期休暇を取り、念願であったヨーロッパ旅行の夢を実現させる。
ロンドンとパリを観光後、オリエント急行に乗って、この旅行の最終目的地である水の都・ヴェネツィアを訪れる。
ヴェネツィアは街中に水路が張り巡らされた歴史のある美しい都であり、ジェーンは駅から船でフィオリーニ夫人(イザ・ミランダ)が経営するペンシオーネに到着する。その後、観光に出かけたヴェネツィアのサン・マルコ広場で一人のイタリア人男性レナード(ロッサノ・ブラッツィ)と出会う。
昨年の夏、パリとミラノを「一人旅」したばかりの私は、前半のジェーンの抱える「孤独」がひしひしと伝わってきました。レストランやカフェに行っても話し相手がいないという淋しさ...。
そこに現れたレナードは、妻子がいるにもかかわらずジェーンに近づく...といったちょっと怪しいストーリー展開。妻子がいることで失意のどん底に落とされるも、そんなレナードに惹かれていく...。
「ヴェニスの夏の日」は何度となく流れるのですが、ダンスをしながらレナードがジェーンの耳元で歌う(ロッサノ・ブラッツィ自身が歌っています)場面がとてもロマンチックです。
こんなイタリア🇮🇹の伊達男に、こんな甘い歌声で歌われたら、どんな女性でもメロメロになってしまいますよね。
予想通り、観終わった後には無性にヴェニスに行きたくなってしまいました❣️
このサントラ盤はちょっと手がでないですね...。