遅ればせながら、田中真由美さんの『クワイエチュード』を聴く。
CDにはこんなキャッチコピーがあります。
〜 耳元で語りかける独特の“癒しヴォイス”でジャンルを跨ぐ名曲ぐんは心のバラードと化す 〜
このアルバムにはリュート奏者の高本一郎さんが参加していることで、アルバム全体を通して、「ワールドミュージック的な」私好みのヨーロッパの香りに包まれています。
個人的に一番嬉しかったのが、ジルベール・ベコーの名曲「神の思いのままに(Je t'appartiens)」(1955年)が収録されていることでした。
まずはオリジナル(フランス語)、G.ベコーの歌声を1970年のオランピア劇場からお届けしましょう。
オリジナル歌詞はピエール・ドラノエですが、これにマニー・カーティスが英語詞を書き、“Let It Be Me”のタイトルでエヴァリー・ブラザースが歌ってヒットしました(1960年)。
wikiには、実に50を超えるカバー・アーティストの名前が挙げられています。
アンディ・ウィリアムスは当時奥さんだったクロディーヌ・ロンジェとデュエットしています。
続いてはスキーター・デイヴィスとボビー・ベアのデュエットをどうぞ。
スキーター・デイヴィスと言えば、やっぱりこの曲を聴きたくなりますね。
実は私が田中真由美さんのCDを初めて買ったのは、この曲「この世の果てまで(The End of the World)」が収録されているアルバムでした。
“Let It Be Me”を続けましょう。
日本から、Tatsuro Yamashita & Mariya Takeuchiの名唱をお聴きいただきましょう。
フランスから、フランソワーズ・アルディをどうぞ。
最後に田中真由美さんの歌声と思ったのですが、動画が見つからなかったので、ガラッと雰囲気を変えて、井上陽水の名曲「少年時代」の最新映像をどうぞ。
いつの日にか、『田中真由美chante...』というタイトルで、「英語になったシャンソン」アルバムなんていかがでしょうか?