私の「イージーリスニング熱」が一気に加速したのが1976年(前年のクリスマス頃、我が家にステレオがやって来た!)。
私は1976年を個人的に「イージーリスニング元年」と呼んでいます。
ちなみに初めてシャンソン(白い恋人たち)を意識して聴いたのも1976年でしたが、「シャンソン熱」が加速するのは1980年(大学入学後)からとなります。
さて本日は、レイモン・ルフェーヴルの【一推し】アルバムをご紹介させていただきます。
『スター・ウォーズ』(1978年)
収録曲は以下の通り
〈A面〉
① スター・ウォーズ(Star Wars)
② 雪降る宵(Il A Neige Sur Yesterday)
③ 美しき絆(Camarade)
④ 千羽の鳩(幸せの鳩)(Mille Colombes)
⑤ 哀しみのエトランゼ(Lettre A France)
⑥「ビリティス」愛の詩(Bilitis)
〈B面〉
① ホテル・カリフォルニア(Hotel California)
② 平和への祈り(とどかぬ願い)(Ainsi Soit-Il)
③ マイアミの風(Hot From Miami)
④ 恋の並木道(Cahuemga Boulevard)
⑤ ある夜のメルヘン(Le Bon Dieu)
⑥ あこがれの女(Ou Sont Les Femmes)
それでは順を追って取り上げてみたいと思います。
ジョン・ウィリアムス作曲の「スター・ウォーズ」はサントラ盤の他に、Meco(ミーコ)の演奏するディスコ・バージョンがヒットしました。このミーコ盤とルフェーヴル盤を聴き比べてみましょう。
「雪降る宵」はマリー・ラフォレのヒット曲で、ビートルズの名曲のタイトルが次々と登場します(原題は「イエスタディの上に雪が降る」)。
続いてはシャルル・アズナヴールの「美しき絆」をお聴きいただきましょう。
「千羽の鳩(幸せの鳩)」はミレイユ・マチューのヒット曲です。
ミシェル・ポルナレフのの「哀しみのエトランゼ」は、R.ルフェーヴルのベスト10でも取り上げましたので、ここでは省略させていただきます。
映画「ビリティス」(デヴィッド・ハミルトン監督)の音楽を担当したのはフランシス・レイ(アレンジはJean Musy)。P.モーリアやF.プゥルセルはテーマ曲を録音していますが、ルフェーヴルは「ビリティス〜愛の詩」を録音しています。
ちなみにF.レイのサントラ盤で最高のセールスを記録しているのは、『男と女』ではなく、この『ビリティス』だそうです。
〈B面〉に行きましょう。
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を取り上げるなんて、ちょっと驚きましたが、ルフェーヴルのアレンジの妙をお楽しみください。
「平和への祈り(とどかぬ願い)」はデミス・ルソスのヒット曲です。
「マイアミの風」はF.バートという作曲者名は記載されていましたが、残念ながら原曲を探すことができませんでした。ご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせください。
「恋の並木道」はルフェーヴルのオリジナル曲です。1978年の来日ステージでも披露されています(ライヴ録音でどうぞ)。
そしてジャック・ブレル の最後のアルバムから、「ある夜のメルヘン」をお聴きください。
「あこがれの女」はパトリック・ジュヴェのヒット曲で、現代女性に対する「嘆き節」が綴られていました。
これもライヴ音源でお楽しみください。
いかがでしたでしょうか? こんなに素敵なアルバムがCD化されていないなんて!
せめて、せめて音楽配信はしていただきたいアルバムです。
ちなみに下のジャケットはポール・モーリアのアルバム『愛のリクエストタイム』のものですが、共にデビッド・ハミルトン(『ビリティス』の監督)の写真を使用しています。