お気に入りの監督に惹かれて映画を観ることがある。
クロード・ルルーシュ(仏)、ジュゼッペ ・トルナトーレ(伊)、そしてチャン・イーモウ(中国)等々。
今回はチャン・イーモウ監督の『SHADOW /影武者』(2018年、日本公開は2019年)について取り上げてみたい。
まずはこれまでに観たチャン・イーモウ作品を思いつくままに挙げてみよう。
◇赤いコーリャン(1987年)
◇菊豆(チュイトウ)(1990年)
◇紅夢(1991年)
◇活きる(1994年)
◇あの子を探して(1999年)
◇初恋のきた道(1999年)
◇至福のとき(2000年)
◇HERO(英雄)(2002年)
◇単騎、千里を走る(2005年)
あれっ? もっと観ていると思ったが、意外と少ないですね...。
さて、久しぶりに観たチャン・イーモウ作品『SHADOW /影武者』はこんな映画です。
【ストーリー】(wikiより)
弱小の沛(ぺい)国は、領土の境州を奪った強大な炎国と休戦同盟を結んだが、それから20年。沛国内部では若き王の沛良(ペイ・リャン)を筆頭とする穏健派と、重臣の都督である子虞(ツー・ユイ)に従う開戦派に分かれていた。
ある日、都督は王に、炎国の将軍の楊蒼(ヤン・ツァン)に境州での対決を申し込んだと報告する。勝手な行動に王は激怒するが、知略に富み民からも尊敬される都督を前にすると怒りをぶつけることができない。父の先王が早死にした後、彼が王位に就けたのも都督のおかげだった。王は怒りの矛先を変え、琴の名手と称えられる都督とその妻の小艾(シャオ・アイ)に合奏を命じるが、小艾は「境州を取り戻すまで琴は弾かないと天に誓った」とかたくなに王命を拒む。
実は王に相対しているのは都督の影武者だった。母と生き別れとなり飢えて行き倒れていた、子虞に瓜二つな8歳の彼を、子虞の叔父が見つけ影武者へと育て上げたのだった。1年前に子虞が刀傷から病になったことを隠すため、影武者がその身代わりを演じていたのだ。境州の奪還計画を進める子虞は影武者に楊蒼を殺せば自由の身とすると約束していた……。
結論から言うと、いかにもチャン・イーモウらしい活劇を十分に堪能できたという感じでしょうか...。
奇抜な剣術、合戦場面(トロイの木馬作戦?)も見応えがあり、影武者である境州(ダン・チャオ)と小艾(スン・リー)との秘めた「想い」も絡ませながら、映画はテンポよく進行する。
是非ご覧くださいませ。