8日(日)の午後1時30分、大学時代の友人のMくんと青山の「こどもの樹」前で待ち合わせ。

 

 南青山にあるスパイラルのカフェで遅めのランチ。

 

 Mくんとは久しぶり(前回は恵比寿ガーデンプレイスのZAZ )だったので、映画やシャンソン、そして本日の主役であるルグラン談義に花が咲く。

 

 3時半くらいにカフェを出て、ブルーノートへ(10年振りくらいだろうか...。前回はクレモンティーヌ)。

 

 整理番号49番ではあったが、早めに並んでいたので、ピアノの指遣いが良く見える席を確保(ただしルグランは後ろ姿)。

 

 グラスワインとチーズの盛り合わせで、開演前のワクワクとした時間を楽しむ。約400人収容のホールはほぼ満員。

 

 一杯目のワインを飲み干したので、開演直前に今回のスペシャルカクテル《ミシェル・ルグラン》を注文。

 

 

 

 ジンベースのグレープフルーツ風味のカクテルであった(美味!) 

 

 開演の5時を回ると、客席の灯りが落とされ、大きな拍手に迎えられ、ルグラン・トリオが客席の後方からステージへ。

 

 

ミシェル・ルグラン(ピアノ)

 

ジェフ・ガスコイン(ベース)

 

セバスティアン・デ・クロム(ドラムス)

 

 スタッフの女性のサポートでステージに上がると、一段と大きな拍手が沸き起こる(86歳!)。

 

 実のところ、ルグランのCDは十数枚持っていて、レコードも何枚も持っているのに、メロディは知っていても曲名を知らないものばかり...(つまりこうしてキーボードを叩いていても、当日のセットリストが書けません...)。

 

 ...ということで、ネットで検索をかけると、ありました7月7日のセットリスト!

 

1st & 2nd
 
1. RAY BLUES
2. ONCE UPON A SUMMERTIME
3. YOU MUST BELIEVE IN SPRING
4. WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE
5. FAMILY FUGUE
6. DINGO LAMENT
7. DINGO ROCK
8. LES PIANISTES DE JAZZ
9. LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
 
EC. THE WINDMILLS OF YOUR MIND

 

 7日はアンコールで「風のささやき」が演奏されているが、8日にはこれがカットされ、代わりに途中に「おもいでの夏」が演奏された。「風のささやき」が演奏されななかったことは誠に残念!

 

 ライヴの詳細はホームページのライヴレポートをご覧いただきたい。

 

http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2018/07/07/blue-note-tokyo-30th-anniversary-presents-michel-legrand-trio.html

 

 さて今回のライヴを、私が前回聴いた2007年のオーチャードと比べると、残念ながら声がほとんど出なくなってしまっている。

前回が75歳、今回が86歳ということを考えれば致し方ないことなのだろうが、姉であるクリスチャンヌとのデュエットで聴かせてくれた「シェルブール〜」の圧倒的なパフォーマンスが強烈な印象を残してくれただけに、今回の「掠れた」「音程がおぼつかない」歌声は、やはりファンとしては寂しい。

 

 その一方で、オーケストラを従えて来日した2007年と比べると、そのピアノプレイには圧倒された。

 

 「軽やかで」「お洒落で」「繊細で」「力強い」...もっともっと色々な形容をしたくなるほどに多彩な音色を聴かせてくれた。

 

 CDでは20年以上前から、何度も繰り返して聴いてきたピアノによる「シェルブール〜」の変奏バージョンも、最高に「心踊る」パフォーマンスであった。

 

 日曜日の夕方という、田舎者(新幹線で1時間➕自動車40分)にとっては結構「辛い」時間帯ではあったが、生きるための「喜び」、そして人生の「糧」となる素晴らしい時間と空間であったと言えよう。

 

   また会えるよね!