まずは「ロシュフォール(ROCHEFORT)」についてのうんちくから。

 

 「ロシュフォール」はフランスの西部、大西洋に面した街で、ルイ14世の時代にこの地に巨大な造船所が造られ、フランスの海軍力を格段に引き上げるのに貢献したとのことである(もちろんwikiからの受け売りです)。

 

 さて私がルグラン作曲の「ロシュフォールの恋人たち」のサントラ盤を手に入れたのは、1987年にフィリップスから発売された《シェルブールの雨傘〜ロシュフォールの恋人たち》(2枚組CD)が最初であった。

 

 

 

 「シェルブール〜」は全29曲収録の完全盤であったのに対し、「ロシュフォール〜」は15曲収録のダイジェスト盤であった。

 

 その後、1998年に発売された「リマスター完全盤」(2枚組)で映画のサントラ23曲と、ボーナストラック9曲が収録されたサントラ盤を入手した。

 

 

 

 しかしながら映画そのものを観たのは21世紀になってからで、渋谷の道玄坂にある映画館で「デジタルリマスター版」として上映されたのが初めてであった。

 

 さて、本日はこの映画から代表的なナンバーをお聴きいただこう。

 

 まずは「小粋な」映画のオープニングシーンからどうぞ。

 

 

 先ごろ「シェルブールの雨傘」のブルーレイを購入したのだが、やはり「ロシュフォール〜」も欲しくなってきたぞ...。

 

 改めてサントラ盤のブックレットを見ていて驚いたことがある。

 

 主役の「双子姉妹」を演じたカトリーヌ・ドヌーヴと実姉のフランソワーズ・ドルレアック(享年25歳)の吹き替えをしたアン・ジェルマン、クロード・パランの二人についてはよく知らないが、ジェディット役(どんな役だっけ?)の吹き替えはお馴染みのクリスチャン・ルグラン(ルグランの実姉)、そしてジョージ・チャキリス(映画「ウエスト・サイド物語」の主役)の吹き替えをしたのがロミュアルドとクレジットされている。

 

 ロミュアルドと言えば、カラベリの作曲した「愛をもう一度」をチリの音楽祭で最初に歌った歌手ではないか!

 

 

 そしてもう一人、ジャック・ペラン(映画「ニュー・シネマ・パラダイス」で成人したトトを演じた俳優)の吹き替えをしたのがジャック・ルヴォーとある。ジャック・ルヴォーといえば、「マイ・ウェイ」をクロード・フランソワと共作した作曲家として有名であるが、この頃はシンガー・ソング・ライターとして自ら歌っていたのである。

 

 では若い頃の自作自演の曲をどうぞ。

 

 

 閑話休題。やはり最大のヒット曲はこの「双子姉妹の歌」であろう。

 

 

 続いてはルグラン自身の指揮・ピアノ演奏で、メドレーをどうぞ。

 

 

 こんな演奏を聴かされると、一気に気持ちが盛り上がってくる!

 

   先ごろ他界してしまったモラーヌとの共演でどうぞ。

 

 

 最後はこんな楽しい映像をどうぞ。