まずはお詫びから。

 

 半年くらい前に、NHK-FM 「ヨーロッパの旅」シリーズを順次ブログで取り上げると予告しておきながら、数回書いただけで中断されたままになっております。

 

 実はカセットデッキ(SONY TC-WR820)が壊れてしまい、ダンボールの中のカセットテープが再生できません(電源は入るのだが、動かない)。

 

 誠に申し訳ありませんが、新しいカセットデッキを購入するまで(いつになるか未定です...)、しばらくの間、連載は中断させていただきます(深謝)。

 

 さて、代わりにと行っては何ですが、AppleMusicの〈フレンチヒッツ〉シリーズ(プレイリストで、毎日、「フレンチヒッツ 〇〇〇〇年」と表示される)を取り上げてみたい。(ホブさんと被ったらゴメンなさい)

 

 必ずしも全ての年代のプレイリストが存在する訳ではないが、年代の古い順に取り上げてみたいと考えている(いつものように不定期です...)。

 

 本日は「1962年(昭和37年)」。

 

 ちょっと歴史を振り返って見ると、時の総理大臣は「所得倍増」を掲げた池田勇人。

 

 来たる東京オリンピック(1964年)に向けて、高度経済成長の真っ只中にあった時代である。

 

 さて、この年にフランスのヒットチャートを賑わした歌手の顔ぶれを眺めてみよう。

 

 リシャール・アントニー、フランソワーズ・アルディ(男の子、女の子)、ダニエル・ジェラール、シャルル・アズナヴール、シャンソンの友(コメディアン)、クロード・フランソワ(ベル・ベル・ベル)、エンリコ・マシアス、アンリ・サルヴァドール、ジェン・フェエラ、ジョニー・アリディ、シルヴィ・バルタン、ペトラ・クラーク(シャリオ)、サッシャ・ディステル、クロード・ヌガロなど、ベテランと新人、伝統的なシャンソンとフレンチ・ポップス(いわゆるイエイエ)の混在する、とても面白い構成である。

 

 本日はジャン・フェラの歌声で、〝Deux Enfants Au Soleil〟をお届けしたい。

 

 この曲はフランスの女流詩人(作詞家)であるクロード・ドレクリューズの詞にフェラ自身が曲を書いた作品である。

 

 いかにも60年代風の美しいメロディとアレンジが楽しめる曲である。

 

 素晴らしアレンジを提供しているのはアラン・ゴラゲール。

 

 

 

 ジャン・フェラのレパートリーを好んで取り上げ、親交の深いイザベル・オーブレーもこの曲を歌っている。

 

 

 

 ニコル・クロワジールの歌唱もありました。

 

 

 

 もう1曲、ペトラ・クラークの「愛のシャリオ」をお聴きいただこう。

 

 

 

 この曲がアメリカに渡って〝I wil follow him〟となったことは良く知られている。

 

 ちなみに作曲はフランク・プゥルセウとポール・モーリアである(当時、アメリカ風の変名を使用)。