新年早々、悲しい報せが飛び込んできた。

 私の大好きな、大好きなシャンソン歌手のミシェル・デルペッシュが亡くなった。

 数年前に咽頭癌、舌癌の手術をして、昨年再入院をしていることは本ブログにも書いてきた。

 wikiには「静かに死を待っている」というような記述があったので、何とか「奇跡」でも起こらないものかと祈っていたのだが...。

 まだ69歳という若さである。

 レコードの時代から、CD、DVD等々、デルペッシュに関するものは大抵は集めてきた。

 昨年、フランス本国ではボックスセットが発売になったのだが、これだけは「縁起でもない!」と買わずにいた。

 日本のamazonを「ミシェル・デルペッシュ」で検索してみたら、入手可能なアルバムは「0」枚。

 気を取り直して「Michel Delpech」で検索をかけてみたら、多数ありました。

 まずは13枚組のボックスセット。

 
 L’essentiel Des Albums../Universal

¥5,493
Amazon.co.jp

 続いては日本でも人気の「哀しみの終わりに」を収録したオリジナル・アルバム。

 私はオリジナルのレコードを持っているのだが、本日、日本シャンソン館のショップで見つけ、迷わず購入してしまった。

 Michel Delpech/Disc Az France

¥1,512
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 比較的新しいところから、《Michel Delpech &...》という代表曲を様々な歌手たちとデュエットしているアルバム。

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Michel Delpech &.../Universal

¥1,872
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 このアルバムのレビュー(ふるたぬきさん)が素晴らしいので、ここに引用させていただこう。

 本当に数多くのヒット曲を世に送り出した人です。
 作曲は別の人ですが、歌詞はデルペッシュです。
 彼単独の、当時のバージョンも良いですが、親しい友人たちとの楽しい歌声が聴けます。

 今、デルペッシュは喉頭癌と舌癌で、末期であると報道されています。
 歌手として、これほど過酷な運命があるでしょうか。
 伸びやかな若い時代の声も魅力的ですが、年を取って円熟味を増した歌声も好きです。
 彼を想いながら、少しでも念を送りたくて聴いています。
 デルペッシュさん、頑張れ!
 
 彼の死は、おそらく日本ではニュースでも報道されることはあるまい。

 本日、日本シャンソン館に向かう車の中で、信号待ちをしている時にFacebookを開いたら、ポルナレフのオフィシャル・サイトでこのニュースが報じられていた。

 そこにはポルナレフ自身がコメントが寄せていた。

 La fin d'une souffrance aussi intolérable ne me rend pas triste.
Quelle volonté chez ce poète d'une extrême gentillesse qui a prolongé les prévisions sinistres et déplacées qui ont accompagné ses derniers moments quand ils ne l'étaient pas.
Bravo Michel, tu es un grand exemple de courage.

 Michel Polnareff

 悲しくて、涙がこぼれてしまった。

 本日は、私がデルペッシュを知るきっかけとなった曲、「青春に乾杯(Pour Un Flirt)」をお聴きください。

 まずは当時のプロモーション映像から。

 

 そして2年前の映像...(目頭が熱くなる)。