今回の〈あみ〉さんのライヴは「由美ちゃんの魔法」がテーマ。

 〈由美ちゃん〉こと宮沢由美さんは、アルゼンチンタンゴのピアニスト。

  ブログはこちらから

      → http://profile.ameba.jp/pianist-yumi/

 〈あみ〉さんとは10年来の付き合いで、息もピッタリ!!

 お馴染みの曲(シャンソン、カンツォーネ、日本の曲)が「由美ちゃんの魔法」にかかると、全てアルゼンチンタンゴの〈靴〉を履いて踊り出す。

 こちらも知らぬ間に、テーブルを指で叩き(音が出ないように注意しながら…)、リズムを刻み始めてしまう。

 本日は午後2時から友人と会う約束をしていたのだが、時間を4時からに延期してもらい、午前/午後の部までたっぷりライヴを堪能させていただいた。

 ピアフの“パダン・パダン”や“群衆”、タンゴの名曲“エル・チョクロ”、オリジナル作品(友人の結婚式のために作ったという“スズランのワルツ”とダイエットを題材としたコミカルな“明日になれば”)、それにミルバの“愛遥かに”、映画“シェルブールの雨傘”などなど、ぐいぐいと胸に迫る演奏&歌唱であった。

 「エル・チョクロ(El choclo)」とは「トウモロコシ」の意味であると、初めて知った。

 wikiには「1903年にアンヘル・ビジョルド(Ángel Villoldo)が作曲したとされ、1905年11月3日にブエノスアイレスの高級レストラン「レストラン・アメリカ」にて初演された」とある。

 では上松美香のアルパ・ハープの演奏でどうぞ(ピアニストはハネケン!)。

 

 続いては「大阪万博(1970年!)」の映像から、琴の演奏で“エル・チョクロ”をどうぞ。

 

 この琴奏者の女性は、ポール・モーリアの“京都、雨の朝”で琴を弾いた下西敬子さん(1976年のライヴでも共演)では?

 *ご存知の方、教えてください。

 さて、〈あみ〉さんと〈由美ちゃん〉は〈LilaCruz〉というユニットを組んで活動中とのこと。

 ブログはこちら(3月から更新されていませんが…)

    → http://profile.ameba.jp/lilacruz/

「ボーカルあみ、ピアノ宮沢由美のデュオユニット☆ タンゴ・シャンソンなどをベースに、オリジナルソングを作っています♪」

 今回特に印象に残ったのが、“愛遥かに”と“シェルブールの雨傘”

 “愛遥かに”はレイモン・ルフェーヴルの演奏で、もう何百回となく聴いた曲であり、ミルバの歌唱でも、ライヴを含めてやはり何百回となく聴いている。

 そんな曲も〈由美ちゃんの魔法〉によって、全く新しい曲に生まれ変わった!

 ポイントは「左手!」

 いつしか低音部を奏でる「左手」が、呪文のようにタンゴのリズムを刻み始める。

 「きたぞきたぞ~」 こちらも思わずほくそ笑む…。

 〈あみ〉さんのヴォーカルも「水を得た魚」のように伸び伸びと歌われた。

 “シェルブールの雨傘”も同様。

 ふと思い出したのは、ミシェル・ルグランのこの演奏である。

 変幻自在に変化するリズムが、突然、タンゴ調に変化する(6’30”過ぎ)ところをお聴きいただきたい。



 このピアノ・バージョンはこのCDに収録されている。

  Michel Legrand Plays Michel Legrand/Decca

¥1,408
Amazon.co.jp

 あ~、ルグラン行きたかった(今年の東京ライヴ)!

 〈あみ〉さん〈由美ちゃん〉の“シェルブール~”は私が初めてルグランのコンサートで聴いた
ルグラン&マリー・ザモーラ(Marie Zamora)のデュエットにも匹敵する程の「感動」を覚えた。

 華麗なるデビュー~ソングス・フロム・ミュージカル&ムービー/ワーナーミュージック・ジャパン

¥2,520
Amazon.co.jp

 ちょっと寄り道して、マリー・ザモラの歌声をどうぞ。

 


 ライヴで「鳥肌立つ」という経験はめったにないのだが、あの時の感動はやはり忘れられない。

 〈あみ〉さん、〈由美ちゃん〉、是非〈LilaCruz〉でレコーディングをお願いします。

 シャンソンのボサノバ・バージョンは結構「巷」に溢れているが、タンゴ・バージョンはなかなかないので、本国フランスでも話題になることは必至!

 来月もこの二人の組み合わせでシャンソン館に来られるとのこと。

 入館料1,000円+ライヴ料金500円でこんな「感動」を味わえるなんて、絶対に安すぎる!

 全国人気度ランキングで残念ながら「最下位」となってしまった群馬県。

 群馬県をご存じない方、是非「温泉+日本シャンソン館」の1泊2日コースをお試しください。

 草津温泉、伊香保温泉、四万温泉、水上温泉、法師温泉などなど、素晴らしい温泉は沢山あります。

 紅葉の季節は、是非とも群馬県へ。 

 そして日本シャンソン館へ!

 http://www.chanson-museum.com/