いじめ自殺未遂の方の話を聞いても、親の涙を見て思いとどまった、という話を聞きます。
(親が自殺未遂の場を発見できた場合です。誰でも発見できるわけではありません。)
「親の覚悟」について思いをはせるとき、私が思い出す本があります。
- 君がここにいるということ: 小児科医と子どもたちの18の物語/草思社

- ¥1,404
- Amazon.co.jp
ここには、18の物語がありますが、その中の一つを簡単にご紹介しますね。
白血病という病気は知っていますか?
その病気の検査 「骨髄穿刺検査」
というものがあります。
文字を見ただけで痛そうな検査だということが分かると思います。
ここに出てくる由香子ちゃんは、この検査をとても嫌がっていましたが、お母さんが一言かけただけですんなりと検査室に入ります。
そのくだり・・・以下です。
「検査が終わるまで廊下で待機してもらっていたお母さんに部屋に入ってきてもらった。お母さんにとっても、我が子がこんな検査を受けなければいけないということは、胸がつぶれる思いだったであろう。お母さんは、泣きじゃくる由香子ちゃんを抱きしめ、彼女の耳元で何かをつぶやいていた。激しく泣いていた由香子ちゃんは、お母さんの言葉にじょじょに泣きやんでいった。鼻水をすすりながらも、うんうんとうなずいていた。
「じゃあ、がんばってみる?」とお母さんは由香子ちゃんにたずねた。由香子ちゃんは力強くうなずいた。まわりでその様子を見守っていた医師と看護師たちは、お母さんは由香子ちゃんにどんな魔法の言葉をかけたのだろうか、と不思議に思った。
お母さんは医師のほうに向き直って、言った。
「先生にお願いがあります。由香子にする骨髄穿刺検査を私にもしてください。そして、私がその検査をがんばる姿を見たら、由香子も検査をがんばる、と約束させました。お願いします」
医師らは言葉を失った。このような申し出をした親は、初めてであった。
それはちょっと……と言いよどむ医師たちに、お母さんはさらに強く言った。
「私は、由香子がこれから病気と長い闘いをしていかなければならないと覚悟しています。私も、由香子と一緒に、病気と闘いたいのです。そのためには、由香子が引き受けなければならない痛みや辛さを私もできるだけ共有したいのです。気持ちだけでなくて、五感すべてを使って、共有したいのです。お願いします」
医師らは、お母さんの真剣な表情に、たじろいだ。
中略
「そんなことは関係ありません。私はこの病院に来るまでに、いろいろ考えて、決心したのです。由香子が苦しくてご飯を食べられないときは、私も食べません。由香子が足を切らなければならないときは、私も足を切り落とします。そして、神様に由香子を助けてもらうのです。神様に頼んで、私の寿命を由香子に分け与えてもらうのです」
その部屋にいたみんなが、お母さんの決意を聞いた後、黙り込んだ。そして、身動きできずに、立ち尽くしていた。その言葉のインパクトを吸収するのに、みんな時間をかけていたとき、ふいに由香子ちゃんが叫んだ。
「ママ、大丈夫だよ! 由香子、検査がんばるよ! ひとりでがんばれるよ! だから、ママはそんなことをしなくていいよ」
主治医が目を潤ませながら、由香子ちゃんの手を取り、強く握った。そして、こう言った。
「由香子ちゃん、先生も一緒にがんばるよ。そして、必ず由香子ちゃんを治す。約束するよ。だから、がんばろうね」
いじめ問題の場面でもよくあることなのですが、「1人ではない」「一緒に戦ってくれる人がいる」というだけで子供は驚くほどの勇気と生命力を大人に見せてくれます。
どうか今、イジメで悩んでいるご家庭がありましたら、もう一度「親の覚悟」「親の愛」を子供に伝えてみてください。
いじめ撲滅動画プロジェクト加害者編に、なんと
「友達がこの動画をみていじめを止めた」
というのです。
その動画はこちらです。
↓↓↓
いじめ撲滅動画プロジェクト加害者編
すでに30000Viewを突破いたしました。
いじめをなくしたい・・・ということに賛同していただきシェアしてくださった方、ありがとうございます。
あらためてこの動画を企画した目的を書かせていただきます。
「いじめでは、なぜか被害者ばかりがスポットをあてられ、取り沙汰されます。 それは、被害者に原因があると思えば、放置している私たちにとって「罪悪感が薄まる」からです。 しかし、いじめを起こしているのは、加害者と傍観者。 いくら被害者が自衛したり周囲が守っても、ターゲットが変わるだけ。 加害者と傍観者を変えて いかなくては、いじめはなくなりません。 私たち社会全体が、加害者と傍観者の対策へ目を向けるために、この動画を制作いたしました。」企画・制作者の百世さんより
これからも、いじめ撲滅、頑張ってまいります。