最近、とある同僚からなんとなく警告を受けたのですが、どうやら「コミュニティクラッシャー」というタイプがあるようです。
職場、ママ友、などなどとにかく人がいるところには「コミュニティ」が存在しますが、かならずそこに現れる「コミュニティクラッシャー」
今後の予防のために、調べてみました。
調べていくうちに「いる」と思わずうなずいてしまいました。(私は警告を受けなければお人好しなところがあって巻き込まれていたかもしれません。)
「リーダーや主要メンバーの陰口を言う」。
最も典型的な例がこれで、そのコミュニティの重要なメンバーの陰口を言うのです。
あることないこと言っているわけではなく、本人は本当にそう思い込んでいるところが厄介です。
心ある人は「そんなことはあるのかな」と思いながらも、「火のないところに煙は出ない」と徐々に蝕まれていき、「まあ本当かどうかわからないけど、本当だったら被害を受けるのだから遠ざかっておこう」というようになり、せっかくあるコミュニティ内の絆を壊していきます。
「ウソをつく」
平気でもっともらしいウソをつくのも、クラッシャーの特徴です。これも、嘘だという自覚があるのか思い込みなのかわからないところが微妙なのです。しかし、声が大きく、思いの力も強いのでなぜか上記のように「本当かな。」と思いつつ、「とりあえずつかずはなれずにしておこう」と他のメンバーに決意させてしまい、やはりこれもせっかくあるコミュニティの内の絆を壊していきます。
「重要人物に媚びる」
クラッシャー自身は決してコミュニティから排斥されることはないのですが、それは徹底的に重要人物に媚び、そして自分は重要人物と近しいと周囲に思わせるからです。クラッシャーは、たくみに重要人物に媚びをうり、少し気弱になっている人に近づいて、だんだんと子分化していきます。
コミュニティの重要人物は様々な人とネットワークを結んでいるので、一つひとつのつながりをそれほどきちんと吟味することができない場合があります。つまり、忙しいのです。本当ならクラッシャーの悪意を嗅ぎ取って、ビシッと関係を断ち切って欲しいところなのですが、、忙しいためそれほど接点のないクラッシャーに瞬間最大風速で目一杯媚びられると「まあちょっと変な人だけど、悪い人ではなさそう」くらいのイメージになります。本当は見抜くのリーダーであってほしいのですが。
しかし、リーダーというのは時として鷹揚なので、クラッシャーが言動を問題視されたときにも「そんな悪気はないんじゃないかな。何か誤解でもあったんでしょう」などと助け舟を出してしまい、クラッシャーは生き延びるという循環が生じます。
「群れを作る」
クラッシャーのもっとも巧な点は、私は重要人物と近しいという偽の関係を、気弱な人や少し気分が落ち込んでいる人に見せつけて子分化していく点です。
「アンタッチャブルな雰囲気を作る」
まともで理性的な人から見ると、クラッシャーの化けの皮はすぐにはがれるのですが、そのときにクラッシャーは突然、仮想敵をつくったり、家族が病気になったりと自分が被害者であるということを装い始め、感情的になり皆をけむに巻き始めます。
そして、皆なんとなく疲れるのでそのコミュニティに「近づかない」ようになります。本当は、クラッシャーが原因なのですが、コミュニティについて考えるといろいろなことがぐるぐるとし始めるので気疲れしてしまい、そのコミュニティに対する愛着がなくなるのです。
これが、クラッシャーが「コミュニティクラッシャー」と呼ばれるゆえんです。
そして、なぜクラッシャーがこのような行動をとるのか・・・。これが重要なのですが、少し歪んでいる「承認欲求」なのです。そのコミュニティの本来の存在意義や理念、ルールからすれば絶対に重要ポジションにつけないことが明らかな場合、リスペクトを勝ち得ないのが明らかな場合、クラッシャーはだれかを非合理に引きずり下ろすことで、上にあがろうとするのです。あくまでも「疑似」の承認欲求なのですが、満たされたと勘違いしてしまうのですね。
それでは、クラッシャーに対する対処法ですが、いろいろと紹介されている中、私が納得したのは以下の2点です。
・個人では「すごいですね。」と適当にほめて、(でも子分にされないうちに)距離を置くことです。
・コミュニティ全体に害が広がってきたなと感じたら、勇気をもって重要人物の前で、「事実を指摘」することです。「この前はこうおっしゃっていましたよね。」というような感じで。
このコミュニティクラッシャー、ある意味「画皮性」を持った人ということができるのではないでしょうか。
このようなタイプに巻き込まれないためにも、自分は、「謙虚さ」「素直さ」「自助努力」を旨として王道の道を歩んでいこうと思った次第です。