義父の許せない発言シリーズの中でも、トップクラスに入る出来事。

50代前半で借金を抱え自己破産した義父。夫婦揃って年金に入っていなかった義父母。義母はさすがに後ろめたさがあり、パートに出た。しかし、パートで稼いだお金は、すべて義父に使われていた。

義母の体力が持たなくなり、パート辞めることになった。義父が私に金をゆするときは、必ず車の中だ。夫はいない。義父の運転する車の中に、私は幼い次女と乗っていた。

「ばあちゃん、結構稼いでたんだよ。その分出してくれなきゃ困るんだ。あるんだろ?」

私はその時、ないといったか、夫を通してくれと言ったかは覚えていない。とにかく、はい分りました。その分もっとお金を出します、と即答しなかった。

冗談じゃない、いまいくら渡してると思ってるんだ。私の小遣いもなければ、子供の貯金もできていないのに。

「仕事で結構稼いでんだろう?」

と言うので私は答えた。「普通だ」と。すると義父は私にこう言った。

「毎日そんな大変な思いして仕事して普通なんじゃ、辞めちゃえば?」

これが義父の労働に対する考え方なのだ。

銀行から金を借り、土地を転がす事しかできず、結局借金を作り自己破産した人らしい考え方だ。

仕事とは、大変な思いをしたり、苦労してまでやることでは無いという考え方なのだろう。

失敗したあとやり直すのではなく、息子が就職したのをいいことに息子のスネをかじり続ける義父。苦労しなきゃ稼げないのであれば、仕事なんてしなきゃいいんだ、と。そんなふうに楽をして、人々から金を巻き上げ、現在四捨五入すると90歳。夫婦ともに年金がないので、私たちの稼いだお金は、義父母の長生きによりどんどん減っていく。ほんとになんて老人だ。「お年寄りを敬う」なんて気持ちになれるわけがない。

私が誇りを持って仕事をしていることを知る友人に最近この話をした。友人は涙をためて悔しがってくれた。知らなかった、あなた10年以上もそんな家にいたの?と。

そうなの。だけど我慢してきたの。これぐらいのことでは何とも思わない、そう言い聞かせてきた。それが私の誇りだったの。だけどもそれがなくなってしまったの。