司馬遼太郎とモンゴル


さまざまな視点で世界を見る・講座 講演会




モンゴル編


モンゴル文化のゲルと近代建築

大阪大学の外国語学部 モンゴル語学科の講演会に行ってきました。

司馬遼太郎さんは

大阪外国語大学のモンゴル語学科の卒業生です。

大阪外国語大学は

現在は、大阪大学です。




モンゴル文化イベント、馬頭琴演奏と子供たちのパフォーマンス

司馬遼太郎さんの世代のモンゴル語学科は、当然ながら、今の世情とは

違いました。




満州開拓時代だったからです。

この講座では、司馬遼太郎さんと直に交流のあった方々が 登壇。

司馬遼太郎さんの直筆原稿や私信手紙のご披露がありました。



ただし、著作権などの制限で、内容や画像は、非公開でした。

「講座の聴衆者は、家族という設定で、見せます」とのことでした。




モンゴルゲル内部の装飾と建物


手紙は、原稿用紙4枚!

手紙なのに すごい長さ!

メールがない時代です。

司馬遼太郎さんが、大阪外国語大学の学生に送った手紙です。




ちょうど司馬さんが、空海を書いていた時期だそうで

とても、お忙しい時期でした。


走り書きというか、忙しいなか、それでも、伝えたいという情熱を感じました。

司馬遼太郎さんは、私の叔父と同い年。

日本が戦争を幾度も 繰り返した時代です。


幾度も戦争で、学友をなくし

日本が大きく変遷する激動の時代


司馬さんは、日本人 日本という国を見つめておられました





ところで、モンゴル語は、文法が日本語と同じ語順です。

アジアで、これは朝鮮語(韓国語)とモンゴル語と日本語に共通します。

間にはさまる中国は、文字こそ漢字だけど 日本語とは、違います。


司馬遼太郎さんは、この言語として近いからこそ意味があるとお考えのようでした。

1970年までは、司馬遼太郎さんのモンゴルの認識は、後年とは違ったそうです。

国交がなかったので、夢と想像の国だったようです。

司馬遼太郎さんが1973年に 「街道をゆく」で、モンゴルを訪問されました。

このとき、はじめて、司馬遼太郎さんは、モンゴルへの認識を固めたようです。

1970年に日本とモンゴルの国交が結ばれました。

その前に渡航できなかったわけです。

棈松 源一(あべまつ)さんとの出会いや

草原の記でのツェベクマさんのこと

講演で、詳しく語られました。

詳しい内容は 割愛しますが、

司馬遼太郎さんが、モンゴルになぜ、憧れたのが?

なぜ、モンゴル語学科だったのか?

これを、掘り下げる講演でした。


司馬遼太郎さんは、日本人として、日本の未来、日本の国を 大切に思っておられました。

司馬遼太郎さんは、卒業後、大阪外国語大学モンゴル学科に、何度も 足を運び

若い学生と語らいました。

その当時の学生たちが、現在のモンゴル研究者なのです。

司馬遼太郎さんは、若い大学生に、原稿用紙4枚の手紙を送っていたのです。

頑張れと。

明日の日本を支えなさいと。

司馬遼太郎さんの作品は、日本では有名で評価が高い。

しかし

外国では、売れないそうです。(未確認情報ですが、講演で言っていた)

理由は、日本人に向けてのメッセージが強いからではないかと モンゴル語学科の教授が、考察していました。

海外では 評価されていないのは、知りませんでした。


ラップランドのサーミもそうですが

モンゴル遊牧民も、差別されることがあります。

遊牧民は、文化がなく 民度が低いと誤解されやすい。そんなことはないのに!

モンゴル文化の講演も 興味深かったです。



馬頭琴やホーミーの演奏

はじめて、馬頭琴の本格的演奏を聴きました。

弦は2本しかないのに、とても、奥深い音でした。

これは、弦が馬の尻尾 弓も馬の尻尾。

束になった線維。

このために、重厚で 倍音の音色になるそうです。

モンゴルのゲルのなかで聴くと、さらに響くそうです。



馬頭琴とモンゴル文化の展示
馬頭琴。
必ず 馬がついてる
本来の馬頭琴は
写真のような木製ではなく
動物の皮を使うそうです。
そのほうが音が良いらしい。
最近は、このような木の美しいものが出ているらしい。
モンゴル馬頭琴と講演写真

大学の校舎や敷地内で

モンゴル舞踏や屋台

モンゴル書道の体験

色々ありました。

日本では、スーホの白い馬(絵本)が、教科書に載っております。

それで、馬頭琴を知っている人が多い。

現地モンゴルでは、スーホの白い馬の話はメジャーではないそうです。

もっと、中心的な童話があるそうですが、話の筋は、同じ!とのこと。




モンゴル書道と馬頭琴の扇子
モンゴル書道

モンゴル書道体験の筆跡

留め ハネ 自由らしい

崩しても 繋げても良い

日本語の草書 行書みたいに



モンゴル語と司馬遼太郎、馬頭琴

日本のお習字に似てる?



モンゴルゲル内部の骨組みと壁

楽しく過ごしました!

行ってみてわかったのは

講座にきていた人のなかに

たくさん モンゴル学科卒業生がいたこと!

どうも、同窓会みたい……

なぜ、モンゴル語を学ぶのか

というテーマの話がありました。

なるほど。

文化言語が近いモンゴル。



それから、講座の初めと途中で

私信や非公開資料を講演で

見せるので 著作権の問題から

撮影や録画 録音は、禁止との説明がありました

画像撮影はしないでください

また、講演中は、スマホの電源を切るか、マナーモードにしてくださいと

説明がありました。

ところが、

あちこちで、カメラのシャッター音が鳴り

スマホをかざす人が

ちらほら ちらほら

あかんって、言うてはったやん!

(ダメだと 仰っていたではありませんか)

あらゆる意味で、学びが深い1日でした。