前々から行ってみたいと思っていた  和泉市久保惣記念美術館






 

とにかく遠い!我が家から2時間以上かかる!

車なら1時間ですが、高速代がexpensiveで、電車のほうがReasonable, fair priceなので、電車で行きました。

 

この美術館は、駅から遠いのです。

それも、敷居が高かった理由です。

駅からバス便もありますが、バスが少ない、、、1時間に2本くらい。。。

 








 

駅から美術館まで、歩いて30分、がんばりました。

 

東洋古美術品を中心に国宝2点、国重要文化財29点と市町村レベルでは国内屈指の収蔵品誇る大阪府和泉市の市久保惣記念美術館

 

 

 

「久保惣」(久保惣株式会社)は、明治時代からおよそ100年にわたり綿業を営み、泉州有数の企業として大きく発展しました。
 

昭和52年の廃業を機に、所縁の地である和泉市地元への報恩の意を込め、美術品、および美術館の建物、敷地、基金が和泉市へ寄贈され、昭和57年10月に、久保家旧本宅跡地に開館したのが「和泉市久保惣記念美術館」です。





開館以降、平成9年には美術館新館が寄贈され、その後も、久保家や久保惣の関係者から、音楽ホール、市民ギャラリー、市民創作教室、研究棟が追贈され、約5,000坪の敷地を有する今の姿に至っています。(以上 HPより抜粋)



↑ 国宝 青磁


 

なぜ会社は繊維事業を廃業し、コレクションが残ったのか。

江戸期からの綿花栽培を背景に、明治以降、繊維業が飛躍した泉州。

久保惣はいち早く機械化を進めて事業を拡大、美術品購入を進める基盤となりました。

この和泉市は、タオルや毛布の生産、繊維業が盛んな地域です。

私も仕事で、お世話になりました。

しかし、時代の流れで繊維紡績業が衰退していきます。

久保惣では、火災や創業者の病など不幸が重なり廃業に至りました。

 

収集品を売却して廃業資金にする案が持ち上がったが、ギリギリのタイミングで廃業資金を確保。

美術品売却を免れると、久保惣側が選んだのは、美術館を建てて収蔵品を和泉市に寄付することでした。

 

「廃業すると決めた以上、なんとしても美しく滅びたいーとの想いにわたしたち一同は徹していた」などと当時の心境をつづっていたそうです。






市側には当初、運営資金への懸念もあったというが、久保惣側が邸宅跡地を利用した美術館の用地や建物のほか、建設後の運営資金にあてるための基金として3億円も寄付し、開館にこぎつけました。

 

三菱財閥を興した岩崎家の収蔵品を公開する静嘉堂文庫美術館(東京)、阪急東宝グループをつくった小林一三の逸翁(いつおう)美術館(大阪府池田市)など実業家ゆかりの美術館は各地にあり、泉州地域も久保惣記念美術館だけではありません。

 

 

 

さて、5000坪もの敷地の美術館。

お庭が 美しい。

 

展覧会も、よかったです。



NHKの大河ドラマ「光る君へ」にちなんで

各地で源氏物語にまつわる展覧会があります。


↑ 愛子さまの卒論で取り上げられたそうです。






ここでも、ため息が出るような源氏物語を鑑賞できました。







また、愛子さまが卒論で取り上げられたという

題材も展示されていていました。

私は、愛子さまの卒論については、全く存じ上げませんでしたが、

選ばれたお題は、心に温かく思いました。



応挙は、良かったし、若冲も。 







西洋画は、モネ(これは全国のモネ展の時に、よく貸し出される)睡蓮から

ゴッホ、ルノアール、コロー、ルオー、ミレー

ロダンと、有名どころを揃えております(撮影禁止)


青銅器や焼き物なども。

 



 

実は この近くに旧河野邸宅という紡績の邸宅跡があり、ギャラリーとアトリエとカフェがあります。

私は、時間がなくて、立ち寄れませんでしたが、次回は訪問したいと思います。

 

美術館周辺は、昔ながらの見事な邸宅(日本家屋)が立ち並んでいました。

繊維業で豊かだったんですね。