あちこち出かけているのですが

ブログを書くのをサボる病に罹患しております。


奈良で購入した御香をたいて

治療しています。

さて、効き目はいかに?



ゴールデンウイークの飛び石の平日に

行きました。

平日なら空いていると、思ったんですね。




ところが、平日であるにもかかわらず

奈良は、とんでもない大混雑でございました。



ほぼ、海外からの観光客。

ここは、奈良か?日本か?と訝しくなるほど

どこもかしこも、異邦人。


今回私は、奈良斑鳩ワン・デイパスを購入しました。

自宅最寄り駅から奈良市内の交通がフリー。

大阪地下鉄もフリー。

さまざまな施設が割引になります。

かなりお得です!

奈良は、見どころ場所が、点在しており、移動の交通手段が、複雑です。

ここが京都と異なる点です。

奈良は、観光に力を入れているので、これから楽しみです。



さて

空海展。

アジア系と日本人で大混雑。

並ぶほどではないのが、さすが奈良。







密教美術好きの私はとしては、

『あらー!』

とため息の連続でした。


館内撮影禁止。

仏様の魂を抜いてあるとはいえ、祈りの対象なので

仕方がないでしょう。




奈良国立博物館のエントランス












興福寺の五重塔は、修復に入りました

今のところ、まだ、少し拝することができます。




展覧会は、国宝だらけ。



国宝 五智如来坐像 京都安祥寺

五体が、お出迎えの第1室。








見どころ満載なのですが

かいつまんで


室生寺の両部大壇具

これは、密教の祈りのときに使う道具を並べたもの。

これ自体が、曼荼羅を表しています。

独鈷杵 三鈷杵 五鈷杵

観ているだけで美しくARTでした。


フライヤーを撮影




お寺では、遠くからしか見えないので

近くで観るのは、ありがたい。



法具としては

空海が唐から持ち帰ったものが、見どころでした。

これは、空海が唐から持ち帰る物を記録した文書で確認できます。


国宝

金銅密教法具

錫杖の頭







画像は、展覧会ホームページよりお借りしました



今でも、密教では、これらの法具を使いますが

空海が持ち帰った法具を忠実に継承していることがわかります。


空海が、唐の恩師恵果から賜った

国宝 諸尊仏龕。

携帯用の仏像入り箱とでもいいましょうか。








空海直筆の経典や手控え

最澄への手紙

空海の勉強した書



とにかく、言葉で説明するには、あまりに

気高くて、至りません。



今回の展覧会では

インドネシア国立中央博物館から

金剛界曼荼羅彫像郡が来日したことです。








曼荼羅を、立体の彫像で表現した逸品です。

修復を日本から指導し、今回の展覧会のために

修復しました。


像は、小さいのですが、インドの香りをまとった

秀逸な彫像です。

曼荼羅は、平面ではなく

球体、宇宙を表現したということが

理解できる展示でした。




画像は一体ですが、展示では

たくさんの彫像がお出ましでした。


インドネシアは、現在はイスラム国家ですが、

バリ島など仏教系の地域があります。





国宝 高雄曼荼羅

京都 神護寺

神護寺の4メートル四方の曼荼羅


濃い青紫の地に、金銀の線描き。

長く修復期間がありました。

神護寺は好きで、行くのですが

この曼荼羅の御開帳は、なかなかありません。





画像では、暗いですが

実物は、濃いむらさきがかった紺色です




見ることができて、良かったです。


最澄から経典など唐から持ち帰ったものを

貸してほしいと頼まれた空海

空海の返事の書状が、残っています。

人柄が偲ばれる温かい手紙です。

生の人間同士の息づかいが聞こえるようで

感動しました。

惜しげなく貸し出しております。



コピー機がないので

手書きですから

それこそ、渾身の資料。


最澄のほうが年長ですし、地位もありました。

空海が、今も信仰されるのは、空海の人柄もあったかもしれません。










お天気が良かったので

お寺をめぐりました。

ランチは、手持ちのお弁当を公園で。



国宝28点

奈良国立博物館