工場など製造業の現場において、その現場改善や業務改善について多くの手法があみ出され、実際に活用されています。
その多くが、効率性、生産性の向上をめざすものです。
小売業の現場においても活用できるものがたくさんあります。
例えば、”ECRSの原則”
これは、 「業務改善の4原則」と言われ、
(1)その作業をなくせないか (Eliminate:排除)
(2)その作業を他の作業と統合できないか (Combine:結合)
(3)作業の順序の変更はできないか (Rearrange:置換)
(4)その作業をもっとシンプルにできないか (Simplify:簡素化)
のそれぞれの頭文字を優先度の高い順に並べたものです。
もちろん、品出しや棚卸し、検品作業などといった店頭でのあらゆる定型作業にそのまま活用できます。
しかし、この原則は、単に作業の見直しに留まらない、
これまでの価値観やものの捉え方、考え方といったいわゆるパラダイムをリセットするきっかけを与えてくれるもの
だと思います。
販売方法や品揃え、顧客、商圏など、今まで当然と思い込んでいたパラダイムが「ほんとうにそうなのか?」
自店を取り巻く環境はどう変化しているのか?
自店は環境の変化に対応できているのか?
売上が芳しくないとき、ECRSを思い出してリセットしてみると新しいやり方が見えてくるかもしれません。

