これこそまさしく「すき間」という商売を見つけました。
「選挙用品」の販売です。
これは、少し前の日経MJに載っていた株式会社マテリアという会社で、選挙用のタスキやポスター、手袋、それになんと選挙カーまで売っています。
選挙用品のワンストップソリューションとでもいうのでしょうか。
顧客が選挙立候補者という特殊性から、見込み客として接触することが困難であり、人脈をつくることにも時間を要し、交渉や商談にも非常に神経を使うことが多かったそうで、商売が軌道に乗るまでは困難を極めたそうです。
努力のかいあり、今では、4000件以上の選挙に関する相談案件がデータベースとして蓄積されています。
候補者からの問い合わせも増え、当選者からの紹介、リピート候補者からの依頼も多いとのことです。
まさしく「参入障壁」が高く、それゆえ、新規参入してくる競争者はなく、価格競争もほとんどない市場となっています。
このケースは、もとから選挙用品市場というものが現前と存在していたわけではなく、市場を創りだしたと言ってもよいでしょう。
コンクリートのすき間に咲くたんぽぽやすみれのように、参入するには、とても狭くて、入りにくく、見つけにくい「すき間」でも、努力を重ねることで 独り占めできる”居心地のよい楽園”に変えることができます。


