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頑張る小さな会社、小さなお店
に贈る応援メッセージ

よくチラシなどで、「なんと!○○○が19,800円、3日間限り!」とか、「ナント!今ならさらに○○○をセットでご提供!」とかいうのを見ます。


この「なんと!」とはなんでしょうか?


感動や感心を強調する言葉なのですが、これってそれほどびっくりするようなこと?

と思うことが多いです。


特に、価格が安い!ということを強調したいケースにこの「なんと!」がよく使われているようなのですが、そっちが「なんと!」というほど、こっちは「なんと!」 とは思わないんやけどなぁ・

ということがよくあります。


「なんと!」と書くと見るほうの期待感も上がります。

でも、その後ろの文言が思ったほどでなければ、期待外れの落差も大きくなります。


お店側は自分でハードルを上げてしまっているのです。


先日、夕方、ある駅前を歩いていると、2人のおねえさんと1人のおじさんがA4サイズの半分のサイズのチラシを配っていました。


見ると、定食屋さんのオープンを知らせるチラシのようです。


それには、「日替わり定食と飲み放題がついて≪なんと!≫1800円」と大きく書かれていました。

電車の中で、そのチラシをもう一度じっくり見直してみました。


見れば見るほどはてなマークと考えてしまうことばかりです。


1つめ、日替わり定食と飲み放題がついて1800円というのははたして安いのかどうなのかはてなマーク

2つめ、そもそも定食の内容はどんなものなのかはてなマーク

3つめ、「新スタイルの定食屋」の新スタイルってはてなマーク

4つめ、生ビール、ハイボールは飲み放題には含まれず、飲み放題は1時間って微妙はてなマーク

5つめ、営業時間が17時~22時となっているけど、定食屋というより居酒屋でははてなマーク

6つめ、ごはんのイメージの日替わり定食と飲み放題の組み合わせがいまいちピンとこないはてなマーク


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A4半ぴらチラシでこれだけはてなマークはてなマークマークが浮かぶのは恐らく私だけでしょうが、電車の中のいい暇つぶしにはなりました。


気になるなら、一度行ってみればと言われそうですが チラシの内容の謎を解きにわざわざ行く気にもなれません。

それにしてもこのチラシ、もう一工夫できなかったのかなはてなマークと思います。


まぁ、A4半分のスペースでは、なかなか言いたいこともすべて盛り込めきれないでしょうし、あまり、あれもこれもと書いても逆に見にくくなってしまうので仕方ないのかもしれませんが、それだけにチラシの内容をもう少し検討してもよかったのではないでしょうか。


どうもこれではお店のコンセプトがわかりにくいように思えてなりません。


駅前などで配るこういったチラシは内容次第では新聞折り込みに匹敵する効果があります。

特に、居酒屋さんなどお店のオープンのお知らせや、いろいろなセールのお知らせなど、かなりの集客を期待でき、なおかつ低コストでできるコストパフォーマンスの高いプロモーションです。


せっかく寒い中、頑張るのですから、その努力に見合った効果の出るチラシで集客を図りましょう。

 

                       
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釣には詳しくないのですが、毛針で魚を釣るフライフィッシングというのがあります。


この毛針をデザインするにあたってもっとも重要なのは「魚目線」を大切にすることだそうです。


空気中と水中では、光の屈折率が違うため、水中からは水面より上が円い窓のような範囲しか見えず、これを「フィッシュウインドウ」といいます。


魚のエサとなるカゲロウは水面に腹部の空気と足で浮くため、窓の中では、はっきり姿が見えますが、窓の外は水面に接している腹部の下側と足の先端だけしか見えません。


つまり、毛針はその腹部と足のデザインで良し悪しが決まるのです。

カゲロウのその他の部分、頭部や身体の上部など、要するに魚から見えない部分のデザインにはほとんど意味がないのです。


このことを知らずに、本物のカゲロウにどれだけ忠実に似させて創ったとしても、魚がそれをエサだ!と思わなければ意味がないわけです。


私たちの商売にも同じことが言えます。

お客さまを魚に例えていいのかどうかわかりませんが、魚目線を「フィッシュウインドウ」と呼ぶのなら、顧客目線はまさしく「カスタマーウインドウ」と言えます。


いくら売る側、作る側がいいものだ!と思っていてもお客さまから見て意味ある商品でなければ買っていただけないわけです。


魚になるわけにはいかないので、魚からみるとこう見えるだろうということを想像し、研究に研究を重ねて優れた毛針が生まれます。


同様に、お客さまから見るとこう見えるのではないだろうか、お客さまはどのように見えているのだろうか、という「カスタマーウインドウ」を常に意識し、想像することでお客さまとのいい関係が生まれるのです。


                      
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青いバラを開発したサントリーの植物科学研究所所長の田名良和氏の講演を聞いてきました。


「やってみなはれ」を合言葉に、常に新しいことに挑戦し続けるサントリーですが、恥ずかしながら、花を開発しているとは知りませんでした。


バラには青い色素を作る能力がないため、「青いバラ」は何百年も前からかなわぬ夢でした。

しかし、サントリーは、長年にわたる試行錯誤の末、花の色を青くすることに成功しました。


このバラには「アプローズ」(花言葉「夢かなう」)という名前がつけられ、販売されています。


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恐らく、サントリーのなかでもこの事業は、全体からみると収益への貢献度は微々たるものでしかないでしょう。

一歩間違うとお荷物にもなりかねないような事業だったかもしれません。


しかし、このチャレンジし続ける精神こそが、外からは見えない力、他にマネできない力として培われていくのだと思います。


この講演会と同時開催されていた「モノづくりフェスタ」には、地元中小企業のチャレンジ精神があふれていました。


サントリーのような大企業だけではなく、名も知れぬような小さなモノづくりの企業が、驚くような、製品やアイデアを生み出しています。


小さな企業にも「夢かなう」青いバラが咲くといいと思います。


                 
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