TVゲーム機の高性能化が進むにつれて、
どうしてもムービーシーンを多用するクリエーターが増えていく、
という話は何度も書いてきましたね。
ゲームを買った以上、ゲーマー達は可能な限りゲームに干渉したい訳ですが、
そうかといってムービー中にQTEをやられても困る所です。
アレをやらされるくらいでしたら見ているだけの方が個人的には有り難い。
そこで、AVG限定のアイディアになりますが、
QTE抜きでムービー前提のゲームを成立させる方法を考えてみたので書いてみたいと思います。
まず、ゲームは最初から最後までムービーのみのAVGを作ります。
ですから、コントローラーを机に置いたまま見ているだけでも構いません。
黙って見ていれば映画と同じで「 非ゲーム 」として最後まで勝手に進み続けます。
QTEのようなボタン入力の要請も一切有りません。
完全に映画用DVDそのものです。
クリエーターがムービーを作りたくて業界に入ったのでしたら、
思う存分ムービーを作って頂く。
と、書いておきながら、もちろんこれはゲームな訳でして。
例えば、「 A子サン 」と「 B子サン 」の2人のキャラクターが会話しているムービー中に、
プレーヤーがコントローラーのAボタンを押すと致します。
そうしますと映画のDVDでしたら「 一時停止 」になる所ですが、
このゲームではRPGのようなウィンドーが表示されます。
ウィンドーの中には現在の時点で選択が可能なコマンドが並んでいて、
例えば「 話す → A子 」と選択すると、
勝手に流れ続けていたムービーの中のA子サンがプレーヤーの方を振り向いて、
A子「 何? 呼んだ?」と反応してくれる。
プレーヤーがAボタンを押して呼び止めないと、
その後事故に会って死んでしまうキャラが居たなら呼び止める事でストーリーに変化が起きる。
そういう作り方が出来るシステムかなと思います。
ですから、
古いAVGのように画面上に常時コマンドが表示されている訳でもないし、
今のAVG(?)のように読んでいくと選択肢が出てくる訳でもなくて、
自分の好きなタイミングでコマンドを表示するシステム、という事ですよ。
見ているだけだと60分で終了する映画みたいなゲームだけど、
プレーヤーが干渉する事により10時間の物語になっていく、みたいな感じです。
もちろん選択可能なコマンドはゲームの進め方しだいで増えていく訳ですよ。
初回プレー時は同じ場所でも3つしか選択肢が出なかったのに、
2回目のプレーでは上手く進めた為に同じシーンでも5つの選択肢が出るかも知れないという事。
ムービー中のどのシーンでどのコマンドを実行するかにより、
ゲーム世界に自由に干渉できるシステムになれば、と思います。
QTEとは違って、
ちゃんとゲームをプレーしているという実感が得られるとも思いますしね。
それに、いわゆる「 コマンド総当たりでクリア 」というAVGの弱点も潰せそうな気がします。
後は、コマンド選択型AVGはどうしても古いジャンルですから、
次世代機でプレーするには余り見映えが良くないジャンル、というイメージが有ったのですが、
これでしたら見た目も豪華なので大丈夫かな・・・と思います。
ただ、全編をムービーだけで作るのは相当な金が掛かるのでしょうね。
当たり前ですけど。
(※CGでなくて実写ならば安く作れますかね?)
もし小さい会社がこれをやる場合には無理をして絵を動かさなくても構わないので、
全て静止画にして、台詞は全部読み上げにして、
ムービーと同じく自動で話が進んでいくようにする。
静止画ですが、いちいちボタンを押して台詞を送ったりもせずに、
静止画の映画、という感じで全編に渡り物語を最後まで自動で流してあげる。
要するに紙芝居ですよね。
で、どこでウィンドーを出すかでプレーヤーが干渉するシステムは完全に同じ、と。
これでしたら安く作れそうですかね?
昔と変わらぬ静止画のAVGでは有りますが、
進行を完全に自動化してあげる事により、
コマンド総当たり式の枠組みから抜け出せるのではないかと思います。