前回の記事で、ジャンクのフィルム一眼レフEXA 1aに付いてきたレンズの絞りが動かなかったので、分解修理しました。
Carl Zeiss Jena Pancolar50mmF2
EXAKTAマウントです。
マウント側の4本のマイナスビスを抜くと、簡単にマウントが外れて後群レンズがむき出しになります。
↓↓↓の自動絞りのレバー
これのねじりバネで設定絞りまで閉じるのですが、このバネが機能していませんでした。
レバーを2本のマイナスビスを抜いて外します。

↑↑↓↓
赤矢印のねじりバネの片側の引っかけ部が折れて無くなっていました。絞りは、このバネで押されたレバーにより設定値まで絞り込まれます。
通常のピント合わせ時は、緑矢印のレバーをシャッターボタンに付けられたバネ押しレバーで押し込まれて、絞りか解放になります。
シャッターを半押しすると、そのレバーが引っ込んで緑矢印のレバーはフリーになり、絞り込まれます。
こんな構造なので、
↓↓↓このバネを機能するようにしないと、絞りはリングを廻しても動きません。

バネは使うしかないので、片方の折れた引っ掛け部を作る事にしました。バネの1巻き分を伸ばし、引っ掛け形状に折り曲げました。巻き数が1巻き減るので、当然バネが少しばかり強くなりますが、絞り込みが確実に押されるので問題ないと思っていました。
ところが・・シャッターボタン側レバーのバネ力が負けてしまい、ピント合わせ時に絞りが完全に解放しなくなってしまいました。
まあ、シャッターを押したときの絞りには影響しないので良しとします。レンズのシャッターボタンのレリーズネジにビスをねじ込んで、ピント合わせ時に完全解放したいときは、このビスを引っ張ると解放になるようにしました 😅
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絞りの動きも少しかたいようなので、絞りを見るために、後群のレンズを外します。
外周の締め付けリングを反時計廻りに緩めて抜くと、後群が外れます。


絞り羽とカム部がかなり汚れていたので、ライターオイルを垂らしては動かし拭き取るを繰り返して、クリーニングしたらキレイで軽く動くようになりました😃

ついでなので、後玉の周囲に汚れかカビがあったので、後群をバラしてクリーニングしました。


台所洗剤で洗ったらキレイになりました😃

前玉にも外周に少しカビがありますが、おそらく写りには影響無いので、今回はそのままにしておきました。

いよいよ試写が出来るようになりました。
写りが気になるところです🧐




