演奏の完成度と鮮度の関係を考える。 | 内山正博のSAXOPHONE藪睨み

内山正博のSAXOPHONE藪睨み

現役サキソフォンプレーヤーの独り言です。
TwitterID m515ts

 私は10年程前にYouTubeにSaxophone Gourmet Project という名前で動画をアップしていた時期があります。手作り感満載の素人動画なのですが演奏にはチカラを入れて相当頑張って演奏しております。その時使っていた器材はこちらです。


 これはハイファイステレオ音声付き動画が撮れる機器で8本程の動画をアップしました。これを入手する以前は普通のビデオカメラでB級サキソフォングルメというシリーズで14本の動画をアップしていたのですがやはり音が割れてしまいイマイチのシリーズでした。が、器材を一新させて音質が飛躍的に向上したのを機に自然と演奏にもチカラが入りました。一日に5テイク位撮って5~6日間続けて合計20~30テイク位の動画から選んでアップしていました。

 当然ですが最初の頃のテイクは演奏の完成度は低くて最後までたどり着いて無いテイクも有る訳です。最後の方のテイクは演奏の完成度が俄然高いので安心して聴けます。ところが初めの頃の粗削りだけど勢いが良くハラハラする様な演奏と最後の頃の安心出来て破綻の無い演奏を比べるとなんとなく鮮度が違うなぁと思う様になったのです。

 前回のブログで書いた様に成功例にあぐらをかいてしまう悪癖が顔を出してしまっているのです。結局間を取って3日目頃の演奏を選択するのですが完成度と鮮度の釣り合いを取るのは難しく勇気のいる選択です。極論すれば私自身の実力をもうワンステージ上げて3テイク目位でOKが出せる様になれば一件落着なのですが…。(笑笑)