雑感 | LUNAぶろぐ

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歌うたいのつぶやき

リハ、設営から本番、撤収まで、皆で協力しあって作り上げた昨夜の"里の声遊び"。

まずは会場の卓球台をバラすところからスタート。それから機材や椅子をセッティングし、あれこれ準備して、だんだんと夢の世界を作り上げていく。

前日リハの写真を見た某氏が、私の譜面台が寂しすぎると急遽花材を集めてきて、当日あっという間にとんでもなく素敵な装飾をしてくださった。
まるで魔法使いだ。


本番はオープニングアクトに三重の鼻笛バンドの皆さんが楽しい演奏を届けて下さった。  
特別出店してくださったカフェの女性も笑顔で手拍子。
挽きたてコーヒーの良き香りと幸せな音楽が、日暮れと共に客席を夢の世界へと誘う。

完全に日が落ちたら今度は我々の世界。
ステラが指で砂に魔法をかけていく。
マイちゃんと私は声で魔法をかけているんだってさ。


終演後、客電が点いたらあっという間に現実の世界へ。
設営よりも時間の制約に追われる撤収の方が壮大なミッションなのだ。
ひたすらバラし、運び、清掃し、最後はまた卓球台を組み立てネットを張り、お花や絵で彩り豊かだった夢の世界から、元通りの温泉卓球場に。

たまに、「え?歌の人がそんなことまでするんですか?」と言われることがある。
私の場合、演ってる音楽の特性からして、会場設営はとても重要なのだ。

例えば音旅の多い水月+の場合、完全生音なので各々が響きの心地よい場所を選ぶところから始まる。
すんなり決まるときもあれば、苦心することもある。ポジションが決まったら全体のバランスを微調整していく。
時には椅子やテーブルのレイアウトを総入れ替えすることも。
力仕事はお手の物。
床にしゃがんでコントラバスのエンドピンを立てる位置をバミることだってある。
「歌の人なのに…」
どうやら世間一般的には歌の人はマイクより重いものは持たないようだ(冗談なので悪しからず、すみません)。

うん、私が特殊なのは承知しているが、できる人ができることをやれば良いだけのことで、私は特にガテン作業と会場の音響チェックが得意なだけだ。
スタッフ雇う財力も無いしね。

あと、皆で汗かきながら共同作業する泥臭い青春っぽさが好きなのだ。

昨夜撤収終えて外出たら、星空が綺麗で、山の方からそこはかとなく秋の気配がした。

さて、東京帰ったらまた来月の音旅に備えよう。
年末まで北は旭川、南は熊本まで、毎月音旅が続く。

ガテン系歌うたい、津々浦々で細々と歌い続けていくのです。


☆動画は昨日の本番前のひととき。