今年のアカデミー賞授賞式で、最優秀主演男優賞を受賞したアメリカの俳優、ブレンダン・フレイザー。
少し前の話題ですが、今年のGWに、この映画を観に行きました。公開終了になんとか間に合った!
特集番組で、このトレーラーの最後にもある、泣きながら絶叫するブレンダンを見て、「これは観にいかなあかん」
と、何故か思ってしまったのです。
映画の存在を知ったのが、公開終了の数日前という…。日本では短期間の上映しかしなかった。
しかも、一回観ただけでは理解出来ず、その数日間の間にもう一回観に行ってしまった…。
ジャニーズの中〇島健〇人がWOWOWでインタビューしていた。 検索よけします。怒られそうなんで。
中〇島くんは英語が喋れるそうだ。
ブレンダンは、昔「ハムナプトラ」という映画シリーズで主演だったのを覚えています。アクション寄りの俳優というイメージだったのですが、私生活では奥さんと離婚して、若い頃の怪我から身体にも不調が生じ、精神状態が弱ってしまった時期があったそうです。
全然知らんかった。
とても良い話をしているんだと思うんだけど、気になって仕方ないのが
「Yeah.」
を繰り返す日本の若いタレント…。^_^;
世界のスターを目の前にして、緊張しているようでした。
しかし、この場合、良いのか!?
それはともかく、以下一部ネタバレになりますが、深い映画です。
主人公が、家庭を捨ててゲイの彼氏と駆け落ち?してしまったため、家族との音信は不通でした。
しかし、心不全のため、余命宣告された主人公は、娘との関係を修復するべく必死になります。
主演のブレンダンが、トレーラーでも言うセリフ
「信じたいんだ 自分は一つだけ正しいことをしたと」
「I need to know that I’ve done one thing right with my life.」
と、言っているように聞こえるのですが、これで合っていますか?(;´Д`)
泣きながら言うのですが、これを見るとまた泣けてくるぜ。
いや、これは、私も思っていることだよ。。。
そして、脇をかためる俳優陣もすごい!
娘役のセイディー・シンクの体当たりの演技、別れた元妻をサマンサ・モートンがベテランの貫禄で演じた。
そして、アカデミー助演女優賞にノミネートされた、ベトナム系女優のホン・チャウ。主人公の友人である看護師役を演じたのですが、この人の演技がもう神レベルで、素晴らしくて、圧巻でした。
駄目駄目な主人公を支え、自身もトラウマと向き合い生きているのですが、とても難しい役を本当にいるかのように自然に演じていた。
そして、ラスト、主人公が光に包まれ、昇天するまさにその時、訪れてきた娘と和解し、その役目を終えるのでした。
と、思いきや、ここからが、
キリスト教圏の考え方ってこうなんかな?と、謎が残る印象でした。
私が思い出したのは、小学校の時よく授業で見たキリスト教映画たち。
イエスの誕生や最期の場面は、キリスト教映画によく出てくる場面ですが、
きまって画面が白くなって昇天?する気がします。
思い出すと、小学校の時読んだ、キリストの伝記で、
ゴルゴダの丘で処刑されたイエスの身体に、腐敗を遅らせるためか、母マリアと女中が毎日、香油を塗りに遺体のある洞窟へ通うのですが、ある日行くと、遺体がありません。
すると、突然目の前が光りだし、
「復活」の光が見えます。
マリアたち「おおっ」
イエス「もう、悲しむ必要はありません。私はここに蘇りました。いつも、あなたたちを見守っています。」(光がめっちゃ輝いてる)
で、イエスは微笑みながら天に昇っていきます。
そのコマで、マリアや女中たちは涙を浮かべながらも、嬉しさのあまり笑っているのです。
キリスト教文化では、復活祭は重大な意味を持ち、キリストは最後復活するということが、仏教と違うなー、と、なんとなく思いました。
いろいろなことを思い出させられる興味深い映画でした。