むか~し、むかし



長串村というところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
二人には子どもがなかったので、いつもお地蔵さまにお祈りをしていました。



ある夜、おじいさんは夢を見ました。
「じいさま、明日お前は女の子を授かるであろう」
ある夜、おばあさんは夢を見ました。
「ばあさま、明日お前は男の子を授かるであろう」



次の日、おじいさんは山にしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。



おじいさんがしば刈りをしていると、竹やぶで光る竹を見つけました。
その竹の中から赤ん坊の泣き声が聞こえるではありませんか。
おじいさんは慎重に竹を切ると、中から女の赤ちゃんが出てきました。



おばあさんが川で洗濯をしていると、川上からお椀が流れてきました。
おばあさんは、そのお椀を持って帰ることにしました。



家に帰ったおじいさんは、おばあさんにあったことを話しました。
おばあさんはとてもびっくりしました。



そしておばあさんは、拾ったお椀のふたを線の所まで開け、お湯を注いでみました。
しばらく待っていると、大きな音と共にお椀のふたを突き破って、男の赤ちゃんが飛び出してきました。



おじいさんとおばあさんは、赤ちゃんに「どんべ」と「ひかり」と名付けて育てることにしました。
そして月日はながれ、ふたりは8歳になりました。



ある日、お使いに出かけた隣村で不吉な噂を耳にしました。
都に竜が出て、人々を鬼に変えて暴れているというのです。



そしてその日の夜、二人はおじいさんたちの本当の子ではないことを知りました。
そのことを確かめようと、家を抜け出します。
二人は滝の裏の洞窟で、首飾りと腕輪を見つけました。



家に帰ると、おじいさんとおばあさんは鬼に囲まれていました。
そのまま、おじいさんとおばあさんは鬼の持つ銅鐸に吸い込まれてしまったのです。



二人はおじいさんとおばあさんを救う旅に出ることを決意します。
苦難の末、鬼の砦を壊し、銅鐸を取り返すことに成功しました。
しかし、銅鐸の中は空っぽです。



そこへ天狗がやってきて言いました。
「吸い取った魂は、鬼ヶ島へ運ばれる」と。



二人は鬼ヶ島を目指します。
その途中で隣村へ立ち寄るとびっくり。
村が水に沈んでしまっているではありませんか。



どんべが水に潜って調べていると、不思議な声が聞こえてきました。
その声の主「ひのえ様」は、どんべに竜を封じるように言いました。



ひのえ様との話の内容をひかりに伝えようと水から上がると、そこにひかりの姿はありませんでした。
必死に探しましたが見つかりません。
どんべは一人で都へ向かうことになりました。



途中で犬をお伴につけたどんべは、都のそばの関所にやってきました。
打ち出の小づちを使って小さくなったどんべは、関所を通り抜けることに成功するのでした。



都の中で町の人に小づちを振ってもらうと、どんべは立派に成長した姿となったのです。



ひのえ様の言うとおり、「宮水」を探すどんべ。
どんべは宮水を見つけることができるのでしょうか。
そして、ひかりを救うことはできるのでしょうか。



後編へ続く・・・





今作はディスクシステムで前後編に分かれて発売されました。
ザッピングシステムが導入され、二人のキャラクターを切り替えながら進めていきます。
桃太郎をベースに様々な昔話が盛り込まれていて、どの昔話が出てくるか楽しみながら読み進めることができる作品です。

 

 

 

(関連記事)

 

 

【今回紹介したソフト】

 

 


 

★レトロゲームプレイ日記一覧 ~ファミコン~ >>