こんにちは、ボイストレーナーの木崎です。
デスボイスの出し方、練習方法についての質問をいただきましたので、書いてみたいと思います。
最近、デスボイスという言葉をよく聞くようになりました。
一昔前はそんな呼び方ではなかったと思うのですが、最近はすっかり定着くしてきた感がありますね。
まずは、デスボイスはどんなものか聴いてみましょう。
ARCH ENEMYのRavenousという曲です。
※心臓の弱い方は聞かないようにしてください!
こんな感じで、低音で唸るような声のデスボイスは、ドスの効いた迫力のある声になりますね!
では、デスボイスはどのようにして練習すればよいのでしょうか?
実は、デスボイスを出す練習方法としてハミングが有効なんです!
それでは、簡単にできるデスボイスの出し方を紹介します。
1、まず、ハミングでできるだけ低い声を出します。
2、ものすごく重たいものを持ち上げるときのように、大きな低い声で「ウ~~ン!」とハミングします。
このときに喉仏が振動する感覚を覚えておきましょう!
3、そして、そのまま、「ウ~ン」というハミングから「ウ~ア~」という風に、口を開いて声にしていきます。
4、徐々に、声量を上げて、振動を大きくしていくと、ほら! デスボイスの完成です!!
イメージとしては、犬が怒って「ウーー」と唸っている声ですね。
この方法でデスボイスを出すきっかけをつかむことができるので、後は、色々な高さや音量などを調節しながら言葉をのせて歌ってみましょう!
ただ、デスボイスはかなり喉に負担がかかる発声なので、基本的にはあまりオススメしておりません。
自分の体と相談しながら、無理しないように練習してくださいね。
そうそう、メタル系やラウド系の歌をやっている人には下の2冊の本がオススメですよ!
実践に役に立つフレーズの見本とカラオケが音源で収録されています。
●デスボイスの出し方は70~71ページに書いてあります↓
地獄のボーカル・トレーニング・フレーズ(奇跡の入隊編)
●デスボイスの出し方は110~111ページに書いてあります↓
地獄のボーカルトレーニングフレーズ 燃え尽きるまでシャウトせよ!
デスボイスは、本当に喉に負担がかかります。
最悪の場合、喉を痛めて声がでなくなったり、声帯ポリープができたりするケースもあります。
ですので、「違和感を感じたら練習をやめる。」「長時間の練習はしない。」など
注意して自己責任でやってくださいね。
あとウラ技ですが、デスボイスは、エフェクターやピッチシフターを使って加工することもできますよ。